認知症ケア~なぜお風呂にはいることに抵抗があるのか~

投稿者: | 2023年8月2日

ご家庭や、サービス事業所で、お風呂のお誘いをすると入りたがらない方がいらっしゃると思います。

なぜお風呂に入ることに抵抗があるのか考えていきたいと思います。また、事例を通じて、どのように支援していったらいいのか考えていきたいと思います。

自尊心を傷つけない

「お風呂は自分で入れる」とおっしゃる方にとってみれば、「手伝いが必要である」ということを伝えていることになりかねません。周りから見て、一人でお風呂に入れないと感じていても、ご本人が「自分でできる」と思っていいるのであれば、それが真実です。

また、「裸を見せなくてはいけない」ということも、自尊心を傷つけてしまう要因になります。「恥ずかしさ」というのは、認知症でなくとも、最後まで保っていたい自尊心の一つです。

入浴の必要性がわからない

いつ入浴したかを記憶障害によって分からなければ、「昨日入ったばかり」と取り繕ったりすることがあると思います。また、「自分は清潔を保てている」と判断しているとも考えられます。お風呂に入るのが、億劫(おっくう)という方もいます。

どのように支援するか~事例~

独居の女性の方。ご家族が週2回ほど家に来てくれている。しかし、入浴が出来ていないよう。ご家族から、事業所で入浴して欲しいとお願いがある。ご家族もご本人とよく話をして、事業所で入浴することは、渋々納得してもらったとのこと。

翌日の利用時、お風呂のお誘いするとスムーズに入浴できた。しかし、3回目になると、「絶対に入らない」とおっしゃる。ご本人になぜお風呂が嫌か聞いてみる。すると「裸を見られるのが嫌。特に男性職員がいると嫌。手伝いもいらない。一人で入れる。そもそも、午前中に入りたくない。」とのこと。

そこで、午後に訪問し自宅で入浴することに。伺う職員も女性限定にした。職員は湯張りをするだけで入浴中は待機(心疾患あるためもしものことを考えて)して手伝わない。すると、入浴することができた。

まとめ

自尊心への配慮や、ご本人が、入浴に対してどう思っているのか聴くことも大切です。入浴を無理強いすると、入浴に対して嫌な感情が残ってしまいます。支援者側の都合に合わせることは、しないようにしましょう。

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