私は、世の中の誤った認知症観を変えていきたいと強く思い、様々な活動をしています。
しかし、誤解や偏見を持っている方を責めようという気持ちはありません。
誤解や偏見を持っている方に非はありません。
なぜなら、「知らない」。ただそれだけで、誤解や偏見は生まれるからです。ただ知らなかっただけの人を責める理由はありません。
実際、私自身、認知症のことをよく知らなかった時は、誤解や偏見を持っていました。
「認知症の人に何を言ってもしょうがない」
「認知症の人の意見を聞いても無駄」
居宅介護支援事業所のケアマネジャーをしていたころでさえ、そんな風に思っていました。
そんな私が、誤解や偏見を持っている方を責めることなど、できるはずがありません。
また、私はメンタル疾患をもっています。
これまで、理不尽な対応や差別、偏見を受けてきました。
それに対して、いつも怒りや悲しみを抱いてきました。
でも、それもまた、メンタル疾患について「ただ知らなかった」だけなのだと今は思います。
人は、「知らない」というだけで、ネガティブなイメージを抱いてしまいがちです。
だからこそ、私から理解を求め、寄り添っていくこと。
それが大切だと思います。決して責めることなく。
生きづらい世の中でも、こころを穏やかに過ごすことができるためにも必要なことです。