認知症ケア~同じ目線になることの大切さ~

投稿者: | 2023年3月19日

介護する上で、よく「相手の気持ちになって」という言葉を耳にします。大切なことではあると思いますが、相手の気持ちはどれだけわかるでしょうか。人それぞれ価値観、考え方は違います。

「私だったらこう思う」それが利用者さんの価値観に合っていればいいですが、やはり価値観は十人十色で違うので注意が必要かと思います。

「相手の気持ちになる」それよりも、利用者さんと関わる時に「同じ目線になる」。これが大切なのではないかと思います。

「ユマニチュード」というケアの方法をご存じでしょうか?そのケアの方法の一つに「目線を合わせる」というものがあります。

目線を合わせることで、「あなたの話を真剣に聞いています」「あたなのことを気にかけています」そんなメッセージを送ることができます。そうすることで、利用者さんに安心感を生むことができます。利用者さんも、自分の思いを伝えやすくなるのではないでしょうか。また、その安心感の積み重ねで、「この人は信頼していい人だ」と思っていただけると思います。

職員の名前は覚えられなくても、職員が与える雰囲気で「安心できる」という感情は、記憶されるのではないかと思います。認知症の方は、何も覚えられなくなる訳ではありません。感情は、記憶に残ると言われています。

利用者さんに安心感を持って頂くことが、援助者との信頼関係を築いていくことだと思います。

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