認知症ケア~薬物療法(レカネマブについても)~

投稿者: | 2023年7月1日

認知症の代表的な薬は

・ドネペジル(アリセプト)

・ガランタミン(レミニール))

・リバスチグミン(イクセロン、リバスタッチ)

これらは、コリンエステラーゼ阻害薬です。

コリンエステラーゼ阻害薬とは

神経伝達物質であるアセチルコリンをアセチルコリンエステラーゼに分解させないようにする薬です。アセチルコリンエステラーゼは、アセチルコリンをコリンと酢酸に分解することで、神経伝達を阻害します。

👉コリンエステラーゼ阻害薬は、アセチルコリンの濃度を高めることによって、アセチルコリンの分解を遅らせます。

リバスチグミンは、アセチルコリンエステラーゼとブテリルコリンエステラーゼという2つの酵素を阻害することで、アセチルコリンの神経伝達物質の分解を遅らせます。

アルツハイマー型認知症では、脳内のアセチルコリンの量が減少し、記憶や認知機能の低下などの症状が現れます。

レビー小体型認知症でも、ドネペジルを使用できますが、副作用には注意が必要です。

主な副作用(アルツハイマー型、レビー小体型)

消化器症状・興奮・イライラ・徐脈・不整脈・パーキソニズム

もう一つの薬剤

メマンチン(メマリー)

アルツハイマー型認知症の方の中重度の方に使用されます。コリンエステラーゼ阻害薬と併用されることもあります。

グルタミン酸(シナプス伝達や学習、記憶形成に関与します。)のNMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体の過剰反応を抑制して、神経細胞の保護をします。

グルタミン酸カルシウムイオン仮説

細胞から、グルタミン酸が上昇し、そこへカルシウムイオンが流入すると、神経細胞が壊死します。

👉神経細胞が傷つくのを防ぎ進行を遅らせる作用があります。

副作用

めまい、頭痛、便秘、吐き気、嘔吐、不安、疲労感

新薬「レカネマブ」

軽度認知障害(MCI)と、軽度認知症の方に症状の悪化が27%抑えられたとの報告があります。

今までの対症療法ではなく、原因物質(アミロイドβの除去を狙った薬。まだ承認はされていません。

副作用として、脳の腫れや抗凝固剤と併用した際の出血リスクを指摘する意見もあります。

アルツハイマー型認知症は、アミロイドβと呼ばれる有毒なタンパク質の蓄積により、記憶障害や見当識障害などの症状が現れます。
病気が進行すると、タウと呼ばれるシミのような物質が蓄積され神経細胞が死滅していきます。
神経細胞の死が進むと、認知機能に変化が生じます。

いずれにしろ、この新薬は、早期に内服を開始しなければなりません。

認知症ケア~薬物療法(レカネマブについても)~」への3件のフィードバック

  1. 鷺谷公平

    さっそく最新の話題提供に
    学ばさせていただきました♪

    認知症治療薬は
    抜本的なアミロイドβ除去まで
    来ていることに驚きました💡

    調べると
    FDAの完全承認も間近ともあり
    全米での売上高は2800億を超える見通しと
    かなりリアリティのあるところまで来ているんですね!

    長く生きている人間は
    あらゆる老化に立ち向ていますな。

    返信
    1. サブ 投稿作成者

      返信遅くなり大変申し訳ございません。先日FDAの承認がされましたね。それについて、あらためて「レカネマブ」についてブログ書いたので参考にしていただければ幸いです。

      返信
  2. 通りすがり

    アミロイドβが脳の血管に溜まって血行障害を起こすことも認知症の原因の一つである可能性が出てきて、脳血管に超音波を当てて改善を期待するという治療法があるようですが、実用化はいつ頃になりそうでしょうね。

    返信

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