今日の申し送り。
昨日、利用者さんが施設から出ていかれたと報告がありました。
とめようとしたが、大きな声を出しながら、介助者の手を振り払い、歩き続けたので、車に乗っていただき、帰宅したとのことでした。
よくよく話を聞くと、他の利用者さんにいろいろと言われ、それに反応し、机を叩いたり、手を挙げたりしていたとのこと。
自分の気持ちを上手く表現するのが苦手な方です。だからこそ、援助者が円滑にコミュニケーションを図れるよう、支援することが必要です。
例えば、距離を取るような席順にします。でも、会話の中には必ずその方にも入っていただきます。「こんなこと知ってましたか?」「若い頃の仕事を教えください」など、話を振ります。上手く答えられなくてもいいんです。でも、聞く時は、目線はその方より少し下から合わせ、軽く触れることで、「あなたのことが知りたい」「あなたはここにいて大丈夫」などのメッセージが伝わると思います。
そして、それは何よりも、「安心感」に繋がると思います。この場所に「安心感」があれば、施設から出て行かれることはなかったかもしれません。
あくまでも仮説です。
しかし、
「アセスメントをして、仮説を立てて、実践する」
これが認知症ケアの基本ではないかと思います。
自分の思い通りにしようとすると、認知症ケアに対して、苦手な感情が生まれてしまう恐れがあります。
一人で抱え込まず、チームで考えて、その方の最良のケアは何なのか、諦めずに取り組む。
そうしている内に、認知症の方に寄り添う気持ちが芽生えて来るのではないでしょうか。
一緒に考えていきましょう!
以下の、アセスメントツールを併せて使うと効果的です。事業所に1冊あってもいいと思います!