音楽療法でつながる!認知症の方と介護者の心

投稿者: | 2024年2月16日

音楽やアートを通じた認知症患者のサポート

認知症を持つ方々が直面する課題(記憶障害、見当識障害等)に対処して、生活の質を向上させるための非薬物療法の一つです。このアプローチでは、音楽や美術といった芸術活動を通じて、認知症の方の感情的、社会的な側面を支援します。今回は、音楽療法についてお話します。

音楽療法

音楽には、過去の記憶や感情を呼び起こす力があります。認知症の方にとって、親しんだ曲やメロディーを聴くことで、言葉を超えた形でのコミュニケーションができ、安らぎや喜びを感じることができます。また、リズムに合わせて手足を動かすことで、身体機能の維持・向上にもつながります。

事例

まず、アイスブレイク(グループ内の緊張を和らげ、参加者同士の交流を促進するために行われる活動)として自己紹介から始めます。

そして、その日の日付や天気、などから、今の季節は何か答えて頂きます。(否定はしません)

皆さんの意見をまとめて、どんな季節の歌を歌うか決めます。

1曲歌ったら、歌詞について、わからないことや、この鳥はどんな鳥か、どんな花かなど、写真を見ていただきます。また、懐かしいエピソードを聞いたりします。歌やそういった会話を含めて、回想(昔を懐かしむ)を試みます。

最後に「歌はいいね」と、利用者さんがおっしゃって下さったので、終わりにしました。

この事例は、私が行っているものです。音楽療法の勉強はしましたが、音楽療法士の資格は持っていませんので、ご承知おき下さい。

今の季節を感じて頂くのは、記憶障害、見当識障害のある方に向けたアプローチです。注意点として、答えるのが難しいであろうことは質問しません。例えば、「今日は何月何日ですか?」のような質問です。失敗体験をしていただかないためです。

例えばこのような問いかけをします。

「何月何日で、冬至もすぎました。外では雪が降っていますが、どんな季節だと思いますか?」

回想をする意図

懐かしい歌を歌うことで、心理的な安心感や幸福感が得られます。懐かしい歌には、過去の思い出や感情を呼び起こす力があります。これによって、若かった頃や特別な瞬間を思い出し、一時的に現在の悩みやストレスから解放されます。また、歌うこと自体が、呼吸を深め、リラックス効果をもたらすため、心身のリラクゼーションにも効果があります。さらに、グループで懐かしい歌を歌うことは、参加者間の絆を深め、社会的なつながりを持つことが出来る効果もあります。

まとめ

音楽療法は、認知症の方の生活の質を向上させる、有効な手段です。懐かしいメロディーやリズムを通じて、過去の記憶や感情を呼び起こし、言葉を超えた形でのコミュニケーションを可能にします。このプロセスは、感情的な安定を促し、孤独感や不安を軽減するとともに、家族やケアワーカーとのつながりを深めることができます。音楽療法は、認知症ケアの中で心と体の両方に対して、効果的なアプローチを提供し、認知症の方にとっても、介護者にとっても大きな支援となります。

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