https://amzn.asia/d/fHbJ9to👈「ユマニチュード」という革命~なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか~ イヴ・ジネスト (著), ロゼット・マレスコッティ (著), 本田 美和子 (監修)
繰り返し語られるのは「尊厳」についてです。
「尊厳」とは、「人が人として扱われる」ことと表現しています。
それは至極当然のようなことですが、認知症の方を、モノのような扱いをしてしまっていることは、残念ながら往々にしてあります。
人として認め合う関係作りが必要だと思います。
尊厳の保持のための、ユマニチュードのアプローチとして、4つの柱、5つのステップがありますので、簡単に説明します。
ユマニチュードのケアの4つの柱
①眼差しを注ぐ:愛の表現
②話す:穏やかでゆっくりと。前向きな言葉で。
③触れる:広い面積で、柔らかく、ゆっくりと。
④立位の援助をする:人間であることの尊厳を自覚する手段
5つのステップ
①出会いの準備:ノックをすること。「誰かが会いに来たこと」を伝えます。
→受け入れるかどうかの選択をしてもらうことができる。
②ケアの準備:行おうとするケアの話はいきなりしない。
まずは「あなたに会いに来た」というメッセージを伝える。
③知覚の連結:「見る・話す・触れる」のうち、少なくとも2つを同時に使う。
→あなたを大切に思っているというメッセージを送ることになります。
④感情の固定:感情に伴う記憶は、認知機能が低下した人にも最後まで残ります。
⑤再開の約束:「また会いましょう」と言っても忘れてしまうかもしれません。
しかし、その言葉の嬉しさや優しさから得た感情は記憶として残ります。
最後に
本書を読んで、例え認知症になっても、人として生きる権利があるということを、改めて考えることが出来ました。施設に入ることで、どれだけの権利が奪われてしまうのかを、リアルに表現されている文脈もあり、内省するきっかけにもなりました。
暮らしを支える重要な価値とは、尊厳の保持であること。それには、自律と自由が不可欠であることが、ユマニチュードの価値として表されています。
「人として当たり前のこと」。改めて意識して、認知症の方のケアをしていきたいと思いました。
そして、私自身が認知症の方の、ポジティブな依存先になれたらと、一つ目標が出来ました。
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