認知症による見当識障害とは?日常生活を支えるためのヒント

投稿者: | 2024年8月15日

見当識障害(けんとうしきしょうがい)は、時間や場所、人に関する認識や理解が難しくなる状態を指します。

1. 見当識障害の種類

見当識障害には主に3つの種類があります。

  • 時間の見当識障害: どの時間帯であるか、日付や季節を把握することが難しくなります。例えば、昼と夜の区別がつかなくなったり、年や月を間違えることがあります。
  • 場所の見当識障害: 自分がどこにいるのか、どのようにそこに来たのかを理解できなくなります。たとえば、長年住んでいた自宅の中でも迷子になることがあります。
  • 人物の見当識障害: 身近な人や自分自身を認識することが難しくなります。たとえば、家族や友人を他の人と間違えたり、自分の名前や年齢を思い出せなくなることがあります。

時間→場所→人物の順にわからなくなっていきます。

2. 原因

見当識障害は、主に脳の損傷や機能低下によって引き起こされます。特に認知症(アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症など)や脳卒中が原因となることが多いです。脳の特定の領域(例えば、海馬や前頭葉)が影響を受けると、時間や場所、人の認識に関する機能が低下します。

3. 影響と対応

見当識障害が進行すると、日常生活での自立性が失われる可能性があります。これにより、ご本人は不安感や混乱を感じることが多くなります。


「おはよう!朝だよ」「そろそろ桜の季節だね」「病院に着いたよ」「息子の○○だよ」など、会話の中にさりげなく情報を盛り込んで、時や場所・人(誰か)の感覚が自然と得られるように工夫しましょう。
これらの症状には波があります。つい、どこまでわかっているか確かめたくなって、「わかる?」「この人は誰?」と聞いてしまいがちです。
すると、ご本人は地震や意欲を失くしてしまいます。わからないことをタイミングよくフォローしてもらえると安心と信頼がアップします。


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