メンタル疾患、胃がん、それでも挑戦をやめない私の理由

投稿者: | 2025年4月28日

わたしはメンタル疾患をもちながら、日々サバイバルして生きています。

メンタル疾患があることで、普通に働く(わたしにとっての普通は、正社員として働くこと)ということがとても難しくなります。正社員で入社しても、頻繁に欠勤してしまう。
おのずと、正社員での採用が難しくなり、パート、非常勤で働くことになる。
それでも、欠勤を繰り返し、2年もすれば、限界に達して退職する。そんなことをずっと続けてきました。十分な収入を得ることも難しく、経済的コンプレックスをずっと持っています。

数年前、「(精神的に)調子が悪い状態がデフォルト。」そんなマインドに切り替えてから、調子が悪くても仕事に行くことができるようになりました。

そして、自分が成し得たいビジョン(認知症になっても、その人らしく生きることができる社会を)ができたことをきっかけに、「学び」を始め、それにこの人生を掛けていく覚悟を決めたことで、自己肯定感が上がり、メンタル疾患も以前より落ち着いてきました。

その矢先に、胃癌になりました(令和6年7月)。手術は無事済みましたが、退院してからの生活がとても苦しい。体調的にも経済的にも。
体重は16㎏落ちて、抗がん剤治療も中止。体力も激減。
退院後はしばらく無収入。傷病手当金を受給しながら療養したくても、医師に「就労不能の診断書は書けない」と言われ、雇用保険に切り替える。
先々のことを考えれば(再就職手当など)パートでも働く必要がありました。
その収入だけでは生活できるはずもなく、貯金を切り崩しながらの生活がずっと続き、経済的不安に常に襲われながら生活し、体調の悪さと合わさってストレスフルな毎日でした。
今、やっとフルタイムで働いていますが、手術前の体力の半分もなく、一日働けば疲労困憊です。

でも、私には覚悟を決めて成し得るビジョンが、ブレずにあります。
何かを乗り越えれば、逆境がやってくる。その度に、気付きや学びがあり、教訓が生まれています。

自分軸には
「今この瞬間を大切に自分の人生を生きる」
これをベースとして、生きています。

いつ死ぬかわからない。
だから「次の機会に」という考えは捨てました。
もちろん、体調が悪ければそれができない時もあります。

しかし、「目の前にあるチャンスは逃さない」、
そして「挑戦し続ける」。
このスタンスで、「今この瞬間」を生きています。

体調は悪い。経済的にも苦しい。
でも、「自分の人生を生きている」ことで、幸せを感じることができます。
それがまた、自己肯定感を上げています。

ただ、自分だけが良ければいいとは思っていません。
自分の人生を頑張って生きる人を応援したい。
一歩踏み出したいけど、中々踏み出せない。そんな人も応援したい。

そして、
認知症をもつ方をはじめとして、「世の中のすべての人の心の安寧をもたらす」ことが、ビジョンの先にあります。
そのためにも、『「心をあつかう人」としてのジェネラリスト』を目指しています。

「人の役に立ちたい」という考えがあれば、
利己的も、利他的も関係ないと思います。

「役割を持つこと」。
これが私たちが生きる原動力となり、生活を、心を豊かにしていくのだと思います。
自分らしく輝いて生きることができます。
わたしは、そう信じています。