「誰も傷つけない」ということ。

投稿者: | 2025年6月23日

映画、「父と僕の終わらない歌」を観ました。

たとえ、認知症になっても、大切なことは忘れない。
単なる、「昔の記憶は保持しやすい」というメッセージではありません。

目の前にいる自分の息子の顔を忘れても、息子への「想い」は消えない。
愛する妻への「想い」は消えない。
自分にとって大切なことへの「想い」は消えない。

ただ、
「消えてしまうのではないか」
という不安。

その不安から、
様々な行動として、
「想い」を行動という形で伝えようと、
チャレンジしている。

そんな「想い」の大切さを描写しているように感じました。

しかし、本質はそこではないように私は思います。

主人公の間宮 雄太さんの、アルツハイマー型認知症をもつ父親の間宮 哲太さんが、
ライブで、歌を歌うことに挑戦する「前」のシーン。

間宮 哲太さんの妻の間宮 律子さんが、
「誰も傷つけない」
それを 雄太さんと約束をして、ライブをすることを決めました。

何かを成し遂げようとするとき、
「誰も傷つけてはいけない」

それは、
みなさんの心に安寧(あんねい)がもたらされた時、
みなさんが一人の人として尊重された時。

その時にこそ、初めて叶うことではないでしょうか。

だから、
認知症の方、ご本人だけが救われればいいのではないと思うのです。

世の中すべての人の心の平穏が、
認知症の方の心の苦しみを救うと、わたしは信じています。

つまりは、
「認知症」は関係ないのです。
認知症をもつ方も、一人の「人」です。

それは、誰もがそうです。
みんな一人の「人」です。

そして、
人と人とのつながりに「終わり」はありません。

そんな大切なメッセージが込められた歌が、
今も心の中で流れています。



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映画を通して、あらためて「人と人として向き合うこと」の意味を考えさせられました。
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