七難八苦の人生。「自分らしさ」が、生きていく力になる。

投稿者: | 2025年6月29日

私はこれまで、メンタル疾患になり、ガンを経験し、生活が立ち行かなくなり、それでも今生きることができているのは、みなさんとの「つながり」があるからです。

私の、七難八苦の道のりは、私へのギフトです。
そして、これからみなさんへ、「心の平穏」というギフトを届けます。

私の七難八苦の長い人生の先にあったギフトの中身は
「自分らしく、自分の人生を生きる」
ということです。

様々な困難があっても、生きる力を与えてくれたのは、
「自分らしさ」だったのです。

私の波乱に満ちた人生を正直にお伝えします。
私の経験に触れることで、
みなさんが「生きる希望」を持つことができたら、幸いです。


《17歳、居場所を失った絶望》
(高校時代のエピソード)

私は、17歳で統合失調症を発症(今は発達障がいの2次障がいで双極性障がいとの診断)。

高校受験を期に友達の輪に入れなくなり、高校に行っても居場所がなく、休み時間は無駄にトイレにいるような過ごし方をしていました。居場所がない場所にいなくてはいけないという拷問が、発症の原因だったのかもしれません。

その頃、思春期デイケア(精神的な病気や障がいを抱える方が、日中に通って、社会復帰や生活の質の向上を目指すための支援を受ける場所)に通っていました。そこでとてもお世話になった職員さんが、精神保健福祉士でした。メンタル疾患による苦しい経験をしたからこそ、それを活かして「精神保健福祉士になって精神障がいをもつ方の力になりたい」と、決意しました。

《精神保健福祉士への夢と、最初の挫折》
(資格取得の苦労と病院勤務、正社員になれなかった経験)

精神保健福祉士の資格取得のため、大学へ通い、2度も国家試験に落ちて、やっと合格しました。

念願だった、精神保健福祉士として、精神科の病院で働くことができました。
ただ、正社員に中々なれませんでした。まだ若かったのですが、焦ってしまい、友達のコネクションで、介護の世界に飛び込みました。

振り返ると、「正社員」というものにこだわるよりも、「自分がやりたい」と思う仕事をすることの方が、「自分らしさ」をもって、生きることができたのではないかと思います。

《「二度と介護現場には戻らない」と決めた日》
(介護現場での多量な眠剤、体調不良での退職)

ところが、介護を始めてからも、「本当は精神保健福祉士として働きたい」という意識が消えませんでした。眠剤も多量に飲んでいて、日中の眠気と戦うだけで精一杯でした。2年半続けましたが、調子を崩し退職。そして、二度と介護現場には就職しないと決めました。

次は、農業をしようと、東京で開催されていた農業フェアに行き、住み込みで農業体験もしました。楽しい経験でしたが、生活を送るのは難しいと感じ、別の道を探すことにしました。

「自分は精神保健福祉士なんだ」というエゴにとらわれていたと思います。
加えて、眠気が強すぎてまともに働けないもどかしさがありました。
人と関わることに疲れ、農業ならいいだろうという甘い考えがありました。

《介護の道で得た「心の救い」と、再びの理不尽》
(デイサービスでの喜びと、正社員降格の経験)

結局は縁があり、再び介護現場へ。
今度は、デイサービスで生活相談員をすることになりました。
利用者さんとのコミュニケーションの時間や、私なりのお手伝いの中で、
「笑顔」や、「ありがとう」という言葉に心が救われました。
とても嬉しく楽しくて仕方なくなりました。
それをきっかけに、介護の道を極めていきたいと思い始めました。

その矢先、精神的な不調があり、2日休みを頂きたいと申し出たのですが、強制的に1週間休むよう指示されました。1週間後に出勤すると、理不尽にも正社員を降ろされてしまいました。それでも頑張って、もう一度正社員に復活!
それから1年近く経った頃、精神的不調をきっかけにお休みをいただくと(1日しか休んでいません)、再び正社員を降ろされてしまいました。しまいには「あなたは正社員は一生無理。それはどこに行っても同じ」「結婚する時も、相手の親には正社員と嘘をつけばいい」とまで言われました。

理不尽な対応や、心無い言葉に正直、かなり傷つきました。
しかし、メンタル疾患について「知らない」ということで、ネガティブなイメージや偏見を持つことは自然なことです。今思えば、こちらから歩み寄ることも必要だったかとも思います。

《新たな挑戦と挫折、そして原点回帰》
(ケアマネジャー、WordPress挫折、小規模多機能型居宅介護での認知症ケア)

「もうここに居るべきではない」と思い、営業で回っていた居宅介護支援事業所(介護が必要な方が自宅で適切な介護サービスを受けられるように、ケアマネジャーがケアプランの作成やサービス調整を行う拠点)から、以前お誘いを受けていたので転職。

この時は、ケアマネジャーの仕事は精神的負担が大きく、会社にもあまり馴染めませんでした。柔軟な対応が苦手、休みでも携帯が鳴る、結婚を機に住む場所が変わり、毎日朝5時半に家を出て、峠を越えて出勤。と色々が重なり、また調子を崩して退職。

今度こそ、介護以外の仕事をしようと、ワードプレスの通信教育を受けて、フリーランスを目指しました。もともとパソコン関係は苦手で、最後まで自分が何をしているのかわからないほど理解できず挫折。

やはり、また介護の仕事をすることに。小規模多機能型居宅介護という、通い・訪問・宿泊を組み合わせて、柔軟に対応する施設で、ケアマネジャーとして働き始めました。

そこでは、主に認知症の方の支援をしていました。あることをきっかけに(詳細は下部の「※最初のブログ」をご覧ください)認知症ケアの専門家になろうと決意しました。

《苦難の点と点が「心の平穏」という線になるまで》
(自身の経験と認知症の方の経験の類似性、精神保健福祉士の夢が叶った実感)

自分の人生を振り返ってみると、

・安心を求めている(居場所がなかった)

失敗体験の連続(自信の喪失)

・理不尽な対応(病気に対する偏見)

そういった自分の経験を、認知症の方も、似たように経験しているのではないかと心の奥の方で感じているのかもしれません。

そして、思春期の頃の夢

「精神保健福祉士になって精神障がいをもつ方の力になりたい」

この夢が、いつの間にか叶っていることに気付きました。認知症も精神疾患であり、「自分と同じ苦しみを抱いている人の力になりたい」という夢が実現していました。

今までの苦しい体験という点と点が、一つの線になったのだと思います。
私という「自分らしさという軸」となったのです。

これまで、
「認知症ケア専門型ケアマネジャー」として、
「認知症になっても、その人らしく生きることができる社会を~あなたらしく、私らしく、自分らしく~」
というビジョンを掲げて活動してきました。(ブログやSNSでの情報発信。家族の会への参加。認知症セミナーの開催。認知症介護で困っている方、メンタル疾患をお持ちの方を対象とした、個別相談、認知症の歌を作詞作曲、オレンジフェスタ(認知症の啓発イベント)の開催など。)

認知症の方の心を救うには、ご本人だけの苦しみだけを考えればよい訳ではないと思います。
世の中すべての人の心の安寧(あんねい)がもたらされた時、それが叶うのだと思います。
そのための一助になると決意しました。

《命の試練と、揺るがぬ使命》
(胃がんの経験、出版企画書講座での自己対話)

その矢先、去年6月に胃癌になり、手術を終え、抗がん剤治療をしていました。
今年1月には、体重が激減し、その治療は中断。
それでも、活動に取り組むエネルギーはそのままでした。

出版するというのも、ビジョンの実現のために必要だと思っていました。
そこで、出版企画書講座を受講。ひたすら自分と向き合う時間になりました。
自分と向き合い続けた結果、私が福祉の世界で働くことになった原点である、

「精神保健福祉士になって精神障がいをもつ方の力になりたい」

ということに立ち返りました。
それは「人の心を救いたい」ということであり、今もそれが心の中にあることに気付きました。

そして、
『「心をあつかう人」としてのジェネラリストになる』
ことを決意しました。

私が考える「心の苦しみを救う」
ということ。

それは、
「自分らしく生きることに力を添える」
ということです。

社会で一番保障されなければならないのは
「自分らしく、自分の人生を生きる」
ということです。

そんな想いから、
みなさんに「自分らしく生きて欲しい」と強く願っています。

そしてそのために、
みなさんの「自分らしさをもって生きていく」力になりたいと強く思っています。

自分らしさ専門相談員
西澤 優佑(サブ)

現在、「自分らしさ専門相談員」として提供しているサービスは、
プロフィールに記載されていますので、ご興味ありましたらご覧ください👇
https://otoshiyorinoegao.com/プロフィール/

※最初のブログ
認知症ケアについて皆さんと一緒に考えていきたい
https://otoshiyorinoegao.com/2022/08/15/認知症ケアについて皆さんと一緒に考えていきた/


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