わたしが考える、専門職としての「在り方」

投稿者: | 2025年7月17日

国民健康保険に加入していなかった(手続きをしていなかった)期間に、
病院で検査をしたので、
割と高額な医療費を自費で支払いました。

その後の受診時、
「国保に加入したので、返金して欲しい」
と私が申し出ると、
「加入日が、前回の支払い日より後なのでそれはできません。」
という回答が。

みなさんに、
これだけは覚えておいて欲しいです。

日本は、
「国民皆保険」の原則があります。
みなさんは、「健康保険に入っていないという状態にはならない(生活保護受給者など、別の制度で医療保障されているケースなどは除いて)」
ということです。

つまり、
自費で支払った医療費と、
3割負担分の差額が返ってこないということはありません。
もしその場で払い戻しされなくても、
(国民健康保険に加入後、)お住まいの市区町村の窓口で「療養費の支給申請」を行うことで、
保険適用分の払い戻しを受けることができます。

前述のように言われて、
「そうなのか…」
と諦めてしまうと、
大きな損をしてしまいます。

ただこれは、諦めた側が悪い訳ではありません。

「加入日が、前回の支払い日より後だから自費で支払ってもらう」
という考えが間違っています。

これは、
知識だけの問題ではありません。

そこに、
相手への「想い」があったかどうかです。

これは、
ソーシャルワーカーの方など、
制度をあつかう方に特に言えることではないでしょうか。
「知らなかった」では済まされない厳しい世界です。

なぜなら、
「知らなかった」ということで、
その人の人生が左右されることは往々にしてあるからです。

だからといって、
様々な法律を、
端から端まで知ることは容易ではありません。

だから、
「想い」が必要なんです。

相手の方への「想い」があれば、

「自分の知識に誤りはないのか確認しよう」
「別の方法はないのか」
「法的根拠を調べてみよう」
「他機関に解決策がないか相談してみよう」

そんな考えが自然と生まれ、
行動に移すと思います。

たとえ、
「専門外の相談だとしても、諦めない。逃げない。」
その姿勢、と覚悟と、「想い」が、
絶対的に必要です。

私は相談援助を10年以上してきました。
正直、
最初の頃はそのような意識が希薄でした。

深く反省しています。

私は、
様々な学びを続けています。
専門的なことも学んでいます。

でもその上で、
専門性は胸にしまい、
あくまでも「人と人との営み」として、
「悩み苦しんでいる方の力になりたい」
と思い活動しています。

しかし、
制度や法律に関しては、
専門性を存分に発揮することが必要です。
その専門性に「想い」をのせて、自分の力を発揮します。

私は、
わからないことは未だに沢山あります。
しかし、
そこで「諦めない、逃げない姿勢」は持ち続けています。

でも、
わたしがそうした姿勢や意識を、
どのように行動に移しているかは、
難しいことではありません。

「わからないことは、聞く。調べる。」
それだけです。
これを迅速に行います。

自分という人間の根幹に、
「力になりたい」という強い「想い」を
持ち続けていく「人」を、
「専門職」というのではないかと、私は思います。

私は、
その「想い」と「覚悟」をもって、
これからも活動を続けていきます。

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