中核症状:今までできたことができなくなる。(記憶障害、見当識障害、理解・判断力の障害、失認、失行、失語、実行機能障害)
BPSD(行動・心理症状):できない不安やストレスで現れる。不安、幻覚、妄想、攻撃性、興奮、うつ状態、徘徊、睡眠障害などの症状
中核症状によって失敗が増えていきます。ご本人は不安になり、周囲にも責められ、心が乱れます。
そんな不安な思いを言葉でうまく説明できなくなるのも中核症状の一つ。そのもどかしさがストレスとなり、BPSD(行動・心理症状)となって現れます。
BPSDは、「自信喪失」と「信頼する人との不協和」が根底にあります。
症状を封じるのではなく、どんなことができずに苦悩しているか、ご本人をよく見て想像力を働かせます。ご本人の苦悩を知ろうと寄り添う姿勢がや態度が、何よりBPSDの予防・対策になります。
どんなことで苦悩しているのか、不安なのか。まず情報収集をして、予測し仮説を立てて、ケアを実行する。この試行錯誤が認知症ケアの基本です。