認知症診断後に感じる不安をどう支える?「空白期間」を豊かにする工夫

投稿者: | 2024年10月29日

「診断後の空白期間」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
認知症の「診断後の空白期間」とは、診断後に、「認知症」についての適切な知識を伝えたり、どのようなサービスが受けられるかなどの、情報提供がないことで、ご本人、ご家族が不安感、孤独感を持ってしまう期間のことです。この空白期間が長くなることで、精神的、身体的にも負担が大きくなることが、問題視されています。

認知症の初期段階では、必ずしも介護が必要な状態にあるわけではありません。
介護が必要になる前に、認知症の方ご本人、ご家族と、これからの生き方について考えることで、今後の生活を豊かなものにできると思います。そのために、認知症についての知識、使えるサービス、などを学ぶことが必要です。

学んだり、相談するために、ピアカウンセリングが必要です。
正しい知識を得ること、そして当事者の方と出会い、アドバイスを受けることは、ご本人に大きな力となります。ピアカウンセリングで、得た情報などを、ご家族と共有することで、より豊かな生活ができると思います。

空白期間に、不安や孤独を感じないための仕組み
病院で診断を受ける際に、医師からご本人の不安を取り除く「認知症の正しい知識」の説明。受診後に、ピアカウンセリングができるよう、認知症当事者の方に病院で働いて頂く。また、ソーシャルワーカーから、どんなサービスがあるのか。どのような生活をしていくかなどの説明。この仕組みを作ることが必要だと思っています。
この仕組みにより、認知症当事者の方が、「働く」ことができます。それも、この仕組みのメリットだと思います。
認知症当事者の方が病院で働きながら、ピアサポートをすることは、ご自身にとっても豊かな役割となり、「傍(はた)を楽(らく)にする」意味での「働く」喜びにもつながるのではないでしょうか。

参考図書
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