日本の哲学者である、鶴見俊輔さんの「アンラーン(unlearn)」という考え方をご存知でしょうか。
「アンラーン」とは、これまでの知識や価値観を意識的に手放し、新しい視点で物事を捉え直すことをいいます。
教育や社会の中で形成された固定観念が、思考を制約することに気づき、それを解きほぐすプロセスとして、「アンラーン」を提唱しました。
「アンラーン」の具体的な意味と重要性
固定観念からの解放
- 学校教育や社会的な規範によって植え付けられた「当たり前」の考えを疑って、本当に必要な価値観を見極める。
新しい学びのための下地作り
- 新しいことを学ぶためには、まず古い考えにとらわれず、柔軟な思考を持つことが重要。
個人の成長と社会の変革
- 今ある制度や価値観にとらわれずに、新しい発想や生き方を模索することで、個人や社会がより良い方向に進む。
「アンラーン」は、単なる「忘れる」ことではなく、「意識的に捨てることで、新たな学びを得る」プロセスを意味します。これによって、私たちは、より自由で創造的な思考を持ち、社会の変化にも柔軟に対応できるようになります。
認知症ケアにおけるアンラーンの応用
1. 認知症に対する固定観念を捨てる
- 固定観念:「認知症=何もわからなくなる病気」
→ アンラーン:認知症の人にも感情や記憶は部分的に残り、コミュニケーションは可能
→ 例:言葉が出にくくなっても、表情やしぐさを通じて気持ちを伝えることができる。 - 固定観念:「介護する側がすべて管理しなければならない」
→ アンラーン:本人の持つ力を引き出し、自分でできることを尊重する
→ 例:着替えや食事など、一部の動作を本人ができるようにサポートする。
2. 「正しさ」にこだわらず、その人に合ったケアを探す
- 固定観念:「認知症の人には現実を正しく伝えるべき」
→ アンラーン:「本人の安心感を優先する対応が大切」
→ 例:「家に帰りたい」と言う人に、頭ごなしに「ここがあなたの家ですよ」と訂正するのではなく、「家ではどんなことをしていましたか?」と話を広げる。 - 固定観念:「介護は専門知識がないと難しい」
→ アンラーン:「家族や地域の温かさが、専門的なケアと同じくらい重要」
→ 例:特別な知識がなくても、昔の話を一緒にする、手を握るなどの関わりが、本人の安心感につながる。
3. 介護者自身の考え方を柔軟にする
- 固定観念:「介護は完璧でなければならない」
→ アンラーン:「できる範囲で無理せず続けることが大切」
→ 例:理想の介護にこだわりすぎず、周囲の助けを借りることを前向きに考える。 - 固定観念:「認知症は進行するだけで、良くなることはない」
→ アンラーン:「環境やケアによって、穏やかに過ごせる時間を増やせる」
→ 例:音楽やアートを使ったケアが、本人の感情を豊かにし、落ち着いた生活につながる。
まとめ
認知症ケアにおける「アンラーン」は、誤った認知症観を見直し、より良いケアにつなげる大切な考え方です。
また、固定観念をもたず、根付いてしまっている思考を手放すことで、心の余裕が生まれると思います。そうすると、心に新たな知識や考えを入れる「すき間」ができます。それが、柔軟なケアをする手助けになります。そして、時には、「優しさ」をもってケアすることができるようになると思います。
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