私たちは、小さい頃から、
「頑張ることが正しい」という教育をずっと受けてきたように思います。
大人になって、働き始めてからもです。
だから、「頑張ることが正しい」と無意識的に信じているのだと思います。
でも、本当に「頑張ることが正しい」のでしょうか。
「頑張ること」を否定するつもりはありません。
むしろ、私自身「頑張ること」に美学すら持っています。
ただ、メンタル疾患をもち、ガンになり、そのことに疑問を持ち始めたのです。
「ポジティブ・ケイパビリティ」という概念をご存知でしょうか。
「ポジティブ・ケイパビリティ」とは、「問題解決力、行動力、効率を求めて前進する力」のことです。(今までの定義)
今までの社会では、この概念のもと、すぐに答えを出し、効率的に物事を進めて、成果を出すことが求められてきた風潮があります。
しかし、これには落とし穴があります。
まず、答えをすぐに出そうと焦ることで、本質的な答えがわからないままになってしまう。
効率性を求めることで「人とのつながり」という大切なことが希薄になる。
そして、成果を出さなければならないと「頑張り続ける」ことで、心を疲弊させてしまうことです。
その結果、心病む方が急増したのだと感じています。
心病むことでしか、その無理な頑張りを止めることができなかったのです。
そこで、私が必要だと強く思っている概念が、「ネガティブ・ケイパビリティ」です。
「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、不確実さ、曖昧さ、矛盾に答えを出さずにとどまる力のことです。
「答えがでない状況にとどまる力」。
本質的な答えを出すことを忘れずに諦めない力です。
そして、この本質は、「答えがでないこと」を許すこと。それは、自分の非も、相手の非も認めることにつながります。
これは、心の平穏にもつながっていきます。
人と人とのつながりも豊かになります。そして、頑張りながらも、「完璧でない自分」を許すことができ、頑張り過ぎることを手放すことができます。
先に述べた「ポジティブ・ケイパビリティ」という概念も、時代の変化から考え方が変わってきました。
元々の「ケイパビリティ」という概念は、個人が自分の望む人生を選び、実現する力=「生きる力」。
ネガティブ・ケイパビリティは、不確実・曖昧な状況に「答えを出さずに耐える」力。
そして、
ポジティブ・ケイパビリティ(新しい意味)は、ネガティブ・ケイパビリティを経たうえで、その経験を活かして前向きに「行動し、創造し、関係を築く」力へと進化してきました。
この、『前向きに「行動し、創造し、関係を築く」力』。
これは、現代に求められるウェルビーイング(身体的にも、精神的にも、社会的にも「よい状態」のこと)にもつながります。
ウェルビーイングの中でも、特に「持続的ウェルビーイング」と関係しています。
「持続的ウェルビーイング」とは、「人間が心身の潜在的能力を発揮し、意義を感じ、周囲の人との関係の中でいきいきと活動している状態」のことです。
わたしたちは、頑張ってもいい。でも、その頑張りは、自分の力を発揮して輝くためのもの。その光は、周りを照らしてつながりを強くしていく。
それが、世の中のすべての人の心の安寧をもたらすことに繋がっていくのだと信じています。
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