今日退院してきた利用者さん。
病院からの情報では、昼夜問わずせん妄(時間や場所がわからなくなったり、感情に波があったり、幻覚があらわれる等様々な症状があります)があったが、今は穏やかに過ごされている・・とのことでした。
私が病院に迎えに行き、施設に着くと「懐かしい所に来たもんだ」と笑顔を見せてくださいました。
お疲れの様子でベッドで休んでいただくと「いつ私のベッドにきて寝てくれるの?」とおっしゃって、
「後でこっそりとね」と冗談で返し、大丈夫そうだなと安心していました。
しかし夕食後、薬や歯磨きを嫌がったり、居室にお茶をお持ちすると「毒が入っているかもしれないからあんたが先に飲め」とおっしゃったりして、落ち着かない様子でした。
お薬も歯磨きも無理強いはせず、ベッドで休んでいただきました。
環境の変化によるものか、それだけなのか定かではありませんが、少しずつ施設での生活に慣れていただきながら、ご本人の訴えに耳を傾け、「落ち着かない」背景になにがあるのか、生活の中で情報を集め、推測しながら、関わっていこうと思います。
焦らずゆっくりと。
「大変な人」という言葉を耳にすることがありますが、辛いのは、不安なのは、ご本人だと思います。
いくら業務が忙しくてもそれは忘れないようにしたいものです。