2000年に創設された介護保険。その創設の背景には何があったのか!
結論!
若い世代の人口減少と、高齢化が進み
「社会全体で高齢者を支える仕組み」
が必要になったからです。
変遷
1980年代から、デイサービスやホームヘルパー、施設等のサービスはありました。
しかし、
当時は介護は家でするもの
高齢者人口も今よりすくなかった(現在の半分以下)
→社会的問題として捉えていなかった
1990年辺りから、
若い人口の減少
高齢者人口の増加
介護の負担感増
介護を担うのは女性(特に主婦の方)という考え方で社会進出が阻まれる
→介護は社会が担うべき
→介護保険法制度創設
財源の確保
すべて税金だけではまかなえない!そこで…
・40歳以上の保険料(65歳以上23%、40歳から64歳27%)→50%
・税金(市町村12.5%、都道府県12.5%、国25%)→50%
介護保険を利用できるのは、40歳以上。つまり、介護保険を利用できる人だけが保険料を支払います。
第一号被保険者→65歳以上 第二号被保険者→医療保険に加入しており、特定疾病(ブログ下部に載せておきます)を抱えるか方
※介護が必要になった時に支給されるのは、「お金」ではありません。介護保険のサービスという、
いわゆる現物給付です。
申請主義
自宅での介護が必要になった
自宅で介護していたが大変
生活での困りごとがあるがどうしていいかわからない
など、困りごとがあれば、地域包括支援センターに相談しましょう。介護保険の申請や、困りごとの相談にのってくれます。
介護は突然必要になります。また、放っておくと介護保険サービスの介入も、難しくなっていく場合もあります。自分で抱え込まず、すぐに相談しましょう!
第2号被保険者の特定疾病
- 筋委縮性側索硬化症
- 後縦靱帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- 多系統委縮症(旧シャイ・ドレーガー症候群)
- 初老期における認知症
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症
- 脳血管疾患
- パーキンソン病関連疾患
- 閉塞性動脈硬化症
- 関節リウマチ(旧慢性関節リウマチ)
- 慢性閉塞性肺疾患
- 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
- 末期のがん