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人と人として、心を通わせるヒント~記憶に認知症の有無は関係ない~

「認知症」と聞くと「記憶障害」を思い浮かべがちですが、人間の記憶はもっと多様です。例えば、出来事は忘れても、その時の感情は心に残ることがあります。これは、エピソード記憶を司る海馬や前頭前野に対し、感情を記憶する扁桃体が認知症でも比較的保たれるからです。

この記憶の特性を知ることは、認知症のあるなしに関わらず、人と人として深く関わるヒントになります。「認知症だから」と線を引くのではなく、相手の「個性」として理解し、何を大切に、何に幸せを感じるのかを知ろうとすること。
あえて、専門性として表現するのであれば、「ケアシェアラー」という、ケアを共に分かち合う姿勢だと思います。

認知症になっても、今を生きる意味は変わらない。

「実存的(じつぞんてき)」とは、簡単に言うと、 「生きることそのものに深く関わること」や「人間が自分自身として生きることに関わる在り方」 を指します。 哲学の言葉で、特に「実存主義」という考え方と関係しています。実存主義… 続きを読む »