ケア日記~生活不活発病と気分障害~

投稿者: | 2023年2月22日

退院してからも自宅で寝ていることが多い方がおり、先月より関わらせていただいている方がいらっしゃいます。

最初は通い(デイサービスのようなもの)も訪問も、必要ないとおっしゃっていて、焦らず介護保険上での訪問というよりも、話をして少しずつ信頼関係を築いていこうと、何か用事を作って訪問していました。

先日訪問すると、私どもの施設に「行きたいけど、腕が上がらずご飯が自分では食べられないからいかれない」とのことでした。そこで、訪問して体操をするというのはどうかお聞きすると「やってみる」とおっしゃって下さり、早速翌日訪問することになりました。

私は夜勤明けでいけず、前任のケアマネジャーが行きましたが、「他動的に運動をしたいと言っていたので訪問リハビリを提案した」と報告を受けました。

翌日私が改めて訪問すると、「他動的に」というのは、甘えではないかと感じました。「甘え」というと語弊があるかもしれませんが、約1か月訪問して、ご本人の中に「やってもらいたい、自分は何もできない」という思い、「私を気にかけて欲しい」そんなメッセージを私はいただいているように感じていました。

確かに、訪問リハビリを導入すれば専門的なリハビリができるかもしれません。しかし私は、ご本人の気持ちに寄り添いながら、そして少しずつ体を動かし、日中活動する時間が増えるようにすることで、解決に向かうのではないかと考えました。いずれは通いに来てもらえれば、より活動的に過ごすことができ、心も体も回復に向かうのではないかと思います。

これから「訪問して体を動かす」ことを通じて心も癒すことができたらと思います。無理せず、ゆっくりと。

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