アルツハイマー型認知症の方で週1回の通い(デイサービスのようなもの)のサービスを使って頂いている方がいます。しかも、お昼ご飯前に帰るという短時間の利用でした。しかし、少しずつ通いに慣れて、入浴もできるようになり、今ではお昼ご飯を食べて帰るまでになりました。また、奥様の薬の管理が難しく、通い以外の日には、毎日認知症治療薬の貼り薬(リバスタッチ)を貼りに行くようになりました。通いにいらっしゃると、手を叩いたり、机を叩いたり、他の利用者様やスタッフを叩くこともあります。しかし、ご本人が計算が得意とのことで、仕事として計算をしていただいたり、それ以外にも几帳面な性格だったとのことで洗濯物たたみをお願いすると集中して丁寧にたたんでくださいます。あまりお話をする方ではありませんでしたが、よくお話してくださるようにもなりました。
この状況になるまでに半年…10ヶ月以上はかかっています。
認知症ケアは、その方の行動はなぜなのか、生活歴などから仮説を立ててケアをして、そのケアが適切でなければまた仮説を立ててケアをしていく。その積み重ねです。
時間はかかりますが、少しずつ、焦らず、ご本人に寄り添ってケアをしていきたいと思います。
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