認知症ケア~寂しい~

投稿者: | 2023年4月14日

夜勤中のことです。

利用者さんに、ベッドで休んでいただきました。その時に、「小さい明かり付けますか?」と聞くと、そのようにして欲しい、とのことでした。明かりを付けて、退室しました。

しばらくすると、お部屋から、「明かりをつけましょ、ぼんぼりに~♪」が、エンドレスで聞こえてきました。

お部屋に入り、「どうされましたか?」と聞くと、「寂しいの」、とのことでした。

「私は、今晩ずっとここにいますから、安心していただいて大丈夫ですよ」と、伝えると

「嬉しい」と、おっしゃって下さいました。

退室後、今度は、「嬉しい」と、エンドレスで聞こえてきました。

再びお部屋にお邪魔して「良かったです。今日はゆっくり休みましょう。」、と声をかけると

「どうもありがとう」と、おっしゃってくださり、その後、よく休まれていました。

認知症の方の、言動の裏には、沢山の意味が隠れています。今回であれば、「寂しい」ということを、歌で表現されていました。

「この言動の背景には何があるのか」。これをよく考え、支援者であれば、話し合って、仮説を立ててみるといいのではないかと思います。実行して、わかることもあれば、再度、仮説を立てる必要も出てきます。それが、認知症ケアに必要ことだと思います。認知症ケアの醍醐味でもあると思います。介護をする、自分の気持ちの変化も出てくるのではないかと思います。

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