認知症ケア~「その人らしさ」の復活~

投稿者: | 2023年5月17日

昨年末辺りから、認知機能の低下が著しく、配食も手つかずの方がいらっしゃいます。

ストーブの給油やこたつの確認、炊飯、掃除、ゴミ出し等、ご本人と一緒に行っていました。

サービスの量が、とても多くなっていました。

表情も乏しくなり、失禁も見られるようになり、猫の世話もできないようになりました。

一番力を入れて支援したのは、いかにご飯を食べていただくかです。低血糖等、健康面で様々な理由が考えられたためです。配食弁当を確実に食べていただき、夕方の訪問でご飯を炊いておき、朝の訪問でご飯を提供。残りのご飯の量を見て、また炊飯をしました。

遠方に住む、ご家族には、日持ちするようなパウチの食料。また、高カロリーゼリーなどの購入をしていただきました。

しかし、支援していく中で、段々とご本人に覇気がなくなっていく様に感じました

私は、介入のし過ぎで、元気がなく、表情も乏しくなったのではないかと思っていました。

しかし、ここ最近になって、ご飯は必要以上ほど食べている様子がうかがえます。以前、デイサービスでの仕事(お皿洗い等いつも率先して取り組んで下さっていました)が終わったときのお決まりのセリフ、「私失業しちゃった」(笑顔)を聞くことが出来るようになるまで、回復されました。

これが原因だったというものは、はっきりしませんが、試行錯誤しながら支援して、お元気になられて本当に嬉しい限りです。

とにかく色々な原因を考え、仮説をたてる。そして実行。この繰り返しです。一筋縄ではいかない面白さがあります。面白さというと語弊があるかもしれませんが、やりがいを感じます。

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