ご家族として、ご本人にどのように関わっていいか困ることはありませんか?
ご家族にはご家族の事情、または歴史もあります。なので、これからお伝えする内容は参考の一つにしていただけたら幸いです。
「ご家族としてのご本人への関わり方」
ご本人のやりがいを感じること、
楽しみにしていること、
得意なこと
そういったご本人の「強み」を活かすような関わり方をすることです。
そうすることで、ご本人とご家族の自己肯定感を高めることができます。
そうは言っても…
物忘れへの指摘
注意
叱責
など、してしまうことがあると思います。それが良いことであると思ってしているご家族は少ないと思います。
援助者は、適当な距離感を持つことができ易いです。
しかし、ご家族にとってみれば、ご本人との家族としての歴史があり、だからこそ距離感は近いと思います。また、ご家族にもご本人が認知症を患ったことを受容する必要があると思います。そのための過程を経なければなりません。
ご家族も辛い、もどかしい想いを抱きながら、ストレスフルな日々を送っていると察します。
だからこその関わり方
先に述べたような、物忘れによる指摘、注意、叱責は、ご本人の不安が大きくなり、症状への悪化につながります。その症状にさらに否定的な声をかけてしまうと、余計に症状は悪化してしまいます。ご家族もストレスを感じ、時には罪悪感に見舞われることもあるかと思います。
だからこそ、ご本人への肯定的な関りが必要です。それが安心感を生みます。
認知症の方は何も分からない訳ではありません。しかし、だからこそ不安感や焦燥感等の感情を抱いています。だから、安心できるような環境づくりが必要です。その一つとして、肯定的な関わり方が必要なのです。
そして、本人の強み(ストレングス)を活かす関りによって、お互いの自己肯定感が高まり、ご本人は安心感を得ることができ、ご家族も穏やかな気持ちを持ちやすくなります。
言うは易く行うは難しだと思います。だからこそ、援助者も、ご家族への労をねぎらう言葉がけや、ご本人の置かれている状況を理解していただけるような関りが必要です。
ご家族も、悩み事や困りごとがあれば、ケアマネジャーや、地域包括支援センターに遠慮なく相談しましょう。