「認知症の方の息子さんを夫と間違えたりする」というような経験をされたことはありませんか?
「昔のことはよく覚えている」ということは、ご存じの方も多いと思います。
昔の記憶を想起(思い出すこと)すると、「現在」に触れることで、意味合いが変わって、長期記憶にまた記銘(保存)されます。そのことによって、顔の認知に歪みができます。
しかし、顔は間違えても感情は同じです。その方の息子さんもご主人も、大切な人であったことは変わりません。
援助者の方も、名前は憶えていただけなくても、この人は信頼していい人、優しい人、反対に怖い人、それは記憶しているように感じています。認知症になったら、誰が誰だかわからない訳ではありません。感情は記憶されることを覚えておきましょう!