認知症を持っていて、記憶障害のある方に対して、
「今日は何月何日ですか?」
「さっき私(支援者)なんて言ったっけ?」
と質問するスタッフを見かけます。
視覚障害の方に対して、明らかに見えないのに
「これが見えますか?」
と聞きますか?
言葉は悪いですが、記憶障害を持つ人を馬鹿にしているように感じてしまいます。
記憶ができないという不安感を、想像してみましょう。
時に、会話を何とか成立させるために、取り繕わないといけないことで、自信を失うこともあると思います。
「パーソンセンタードケアの定義」の一つにこんなものがあります。
「私たちは、認知症をもつ人たちの視点に立って、彼らの経験する世界を、理解しようと努力しなければならない。」
認知症をもつ方が、何度も同じ話をすることに、腹が立ってしまうのは、認知症の方の置かれている状況を、理解しようとしていないからだと思います。加えて、認知症をもつ方を自分の思い通りにしようとしているために、そうならないことへの苛立ちが芽生えるのだと思います。
想像力を働かせて、創造力を発揮してケアをしましょう。
参考図書
https://amzn.asia/d/baXT1K5 実践パーソン・センタード・ケア―認知症をもつ人たちの支援のために