介護のことで相談があった時に、持っている知識を、これでもかと、ひけらかしてしまっていないでしょうか?
そうすると、相談者は混乱してしまいます。援助者の自己満足になってしまうのです。
相談援助の価値は、相談者の「行動変容」です。そして課題解決するのは、相談者自身です。
介護をしていると「自立支援」という言葉をよく耳にすると思います。援助者はこの「自立」する力を奪ってはいけません。
例えば、お盆をキッチンへ持って行こうとするところを、「危ないから」と奪っていないでしょうか?自立する力とは、目的意識とも言えると思います。例え失敗しても、間違っていてもその方の目的意識に対して、ポジティブな評価をする必要があります。失敗したら、「次はどのようにすればよいか」と「課題解決法」を考えることができます。そして「行動変容」していくのです。
現場の事例ですが、相談援助においても同じです。相談者の課題解決と行動変容のためのアシストしていくのです。そのために、私たちは、共感し寄り添って、相談者の気付きを一緒に深めていくことが大切です。