認知症ケアパスというものをご存知でしょうか?
認知症の進行段階に合わせて、どのような対応、サービスが使えるか等がまとめてあるものです。
これによって、ご家族や介護従事者の方が、認知症の方に対して、どのように介護をしていったらよいかの、指針となります。
まずは市町村役場の地域包括支援センターへ相談
認知症ケアパスは、書面でまとめてあるものです。
特に、初期段階で介護保険制度など、わからないことが多いかと思います。地域包括支援センターで、書面を見ながら説明を受けることをお勧めします。認知症ケアパス以外にも、不安なことなどを聞いておきましょう。
※認知症ケアパスは各自治体に、完全に普及されている訳ではありません。多くの自治体で導入されていますが、地域ごとに支援内容やサービスが異なる場合があります。
ご家族にとってのメリット
・状況に応じた判断がしやすくなる:進行に応じたサービスや支援策が書いてあるので、必要な支援を早期に取り入れることができます。
・不安の軽減:進行段階によって、どのようなサービスが適しているか等、先々の対応策が書いてあるので、先の見通しがつき、安心感を持てます。
・負担の軽減:地域の支援サービスも記載されています。サポートを上手く活用することによって、ご家族の体力的、時間的負担の軽減ができます。
まとめ
認知症ケアパスは、あくまでもガイドラインです。介護保険利用時には、ケアマネジャーと相談し、個別の計画(ケアプラン)を立てていただきましょう。ケアプランは、介護保険サービス利用に必須のものです。現状をしっかり伝えましょう。そして、相談する時には、必ずご本人も同席していただくようにしましょう。
ご本人が知らない所で話が進んでしまうことを、認知所の方は敏感に感じ取っています。自信を失って、自らの発信を諦めてしまう方もいらっしゃいます。ご本人にも「意思」はあります。そのことを忘れないようにしましょう。