成年後見制度と聞くと、財産管理が真っ先に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか?
確かに財産管理は重要な要素ですが、この制度の一番の目的は「本人の意思決定支援」にあります。
「本人が可能な限り、意思決定できるよう最大の努力をする」ことが求められます。
それ抜きに「代行決定に移ってはいけない」とされています。
代行決定では、「本人の最善の利益を考える」ことが必要です。
成年後見制度は大きく 「財産管理」 と 「身上監護」 に分けられます。
「財産管理」は、本人にとって満足度の高い生活になるようなお金の使い方を考えることが大切です。
「身上監護」は、生活全般をよくみて、本人の意向を大切に支援することが大切です。
この支援には、身上保護の専門性が高い人と、財産管理の専門性の高い人の協力が不可欠です。
福祉の専門家や法律の専門家など、異なる分野の専門家が連携しながら、本人の意思を大切にする支援を行うことが大切です。