ケア日記~施設入所~

投稿者: | 2023年2月28日

今日施設入所する方がいらっしゃいます。事前にパンフレットを一緒に見ながら、この施設の良いところ等お話しながら、これからこの施設に入ることをお伝えしました。ただ、「施設に入る」というのは、まだまだ敷居が高いというか、ネガティブなイメージが強いので、その辺は配慮しながら、お話させていただきました。本来であれば一緒に施設に見学に行くべきでしたが、会社の方針で、「それは家族にやってもらう」ということで叶わず、パンフレットみながらになってしまいました。

私は今日というか昨日から夜勤でした。夜中、利用者さんがトイレに起きるたび、誰から聞いたのか「病院に入院して手術をする」と思っており、不安を募らせていました。「今居るここがいいのに。しかもなんの手術なのか」とおっしゃっていました。わたしはその度、「病院でもないし手術もしない。それから、今日から行くところはこの施設より断然きれいで、全室個室で、部屋にはトイレも洗面所も付いている、職員さんもとてもいい人でしたよ。」とお伝えし、そこに行く必要性としても、「自宅で転倒を繰り返し、その度に入院している状況で、今の施設は毎日泊れなくなってしまうので、今のお身体の状況だと心配なのでここに入ることになったんです。」と繰り返し伝えました。

それでも、新しい環境で暮らすことは不安でしょうがないと思います。できる限り寄り添ってお話を聞いていましたが、隣に座っていた利用者さんも「大丈夫だよ。頑張って!」とお声をかけてくださいました。しばらくしていると、落ち着いたようで私もそれで退社しました。

今回の反省として、ご本人を置き去りにして施設が決まってしまっていたこと、一緒に見学に行かなかったこと、もっとご本人が安心してその場所へ行けるような配慮が出来なかったか、今後の課題として、これからまた勉強していきたいと思います。

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