認知症ケアにおける「インクルーシブ教育」とは、認知症の方や家族やその周囲の人々が、社会の中で、生きやすくなるように、認知症に対する知識や技術を学ぶ取り組みのことです。
このインクルーシブ教育によって、正しい認知症に関する知識を身に着け、認知症に対する差別や偏見をなくすことで、地域で暮らし続けることが出来るようになることを、期待されています。
具体的には、認知症に関する啓発イベントや講座や医療従事者への情報提供、認知症に関する研修などがあります。
似ている言葉で、「ソーシャルインクルージョ」という概念があります。
「認知症の方に限らず、あらゆる人が(障害があっても、なくてもすべての人が)偏見や差別によって排除されることなく生活することができる社会」をいいます。
「インクルーシブ教育」は、そもそもは、あらゆる子どもたちが学びに参加し、学びの環境で成長できるようにすることを目指しています。
「インクルーシブ教育」と「ソーシャルインクルージョン」が連携して、障害があろうがなかろうが、全ての人が、安心して生活を送ることが出来る社会を、目指すことが必要です。