「もう限界…」認知症介護で燃え尽きる前に知ってほしいこと

投稿者: | 2025年3月7日

パーソンセンタードケアをご存知でしょうか。
パーソンセンタードケアとは、認知症の方も、その周囲の人も「その人らしさ」を尊重されるケアの考え方です。

この、パーソンセンタードケアは、
トム・キットウッド(Tom Kitwood)の「パーソンセンタードケア(Person-Centered Care)」理論に基づいています。キットウッドは、認知症ケアにおいて「その人らしさ(パーソンフッド)」を尊重することが重要であると提唱しました。

パーソンフッドをもう少し詳しく説明すると、
「パーソンフッド」とは、その人がどんな状態でも、社会の一員として大切にされることを意味します。 認知症の方も、周囲の人も、「その人らしさ」を認めることで、尊厳は守られ続けます。

キッドウッドは、このパーソンフッドを説明する上で、「認知症」と限定してません。
むしろ、周囲の人も「その人らしさを尊重する」ことが必要だと、述べているのだと私は理解しています。
そうすることで、認知症の進行によって認知機能が低下しても、尊厳は失われることなく、「その人らしさ」を保つことができるのだと思います。


周りの人もその人らしく生きることができるためにできること

介護されている方の「存在」「行動」「結果」が承認され、心が満たされる必要があると思います。
たとえば、介護されているご家族の場合
「存在」:介護をしている家族であるということ
「行動」:介護をしているということ
「結果」:認知症の方ご本人が生活できている。

これらを「承認」されることが、ご家族を尊重することにもつながると思います。
そのためには、周りのポジティブなフィードバックが必要です。

「あなたがいるから、ご本人が生活できている」
介護は大変なことですが、その努力は確実にご本人の生活を支えています。周囲からの感謝やねぎらいの言葉が、介護者の心を満たし、燃え尽きを防ぐのです。

そのために、家族会が必要だったり、介護保険サービスが必要になります。
介護従事者の方でしたら、職場でのポジティブなコミュニケーションや、プライベートで自分が喜ぶことをする(ご家族も)ことも必要だと思います。

こうして、認知症の方の周りの人が尊重される、心満たされることによって、
心の余裕が生まれます。それが、認知症の方の心の安寧(あんねい)につながります。

パーソンセンタードケアの大前提として、
「認知症と共に生きる人たちとの人間関係を築く」
というものがあります。
「認知症の方中心のケア」。これが間違っている訳ではないと思います。
しかし、認知症の方だけでなく、ご家族、介護職、看護師、認知症の方に関わる全ての人が、「一人の人と尊重されること」が認知症ケアに求められます。
※「人」には、5つの心理的ニーズがあります。その中心にあるのは「愛」です。
すべての人が尊重される環境、人間関係の中心に「愛」があるのだと思います。

※5つの心理的ニーズについて👇
https://otoshiyorinoegao.com/2024/11/14/

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