月別アーカイブ: 2025年4月

認知症になっても、今を生きる意味は変わらない。

「実存的(じつぞんてき)」とは、簡単に言うと、 「生きることそのものに深く関わること」や「人間が自分自身として生きることに関わる在り方」 を指します。 哲学の言葉で、特に「実存主義」という考え方と関係しています。実存主義… 続きを読む »

“専門職”を横に置こう。人と人としての認知症ケアを考える

認知症ケアをしていると、どうしても症状ばかりに目がいきがちです。でも、本当に大切なのは、「その人自身」を見ることだと思います。 フィンランドやイギリスなどの精神科医療では、「病気を診るのではなく、人を診る」という考えのも… 続きを読む »

あなたらしく、私らしく、自分らしく~支え合いながら生きるということ~

「べてるの家」の理事長である向谷地生良さんは、「主体性の基本にあるのは共同性」と述べています。 「主体性」とは、自分の意思や判断に基づいて行動する力や態度のことです。誰かに言われたからではなく、「自分で考えて、自分で決め… 続きを読む »

多様性 × ソーシャルインクルージョン × 認知症~新しい社会を一緒につくろう!~

「ソーシャルインクルージョン」という考え方をご存知でしょうか。ソーシャルインクルージョンとは、「すべての人が社会の一員として尊重され、排除されることなく、平等に社会参加できること」を目指す考え方です。 また、「多様性」も… 続きを読む »

あなたのせいじゃない。「外在化」で家族も自分も救われる介護法

「外在化」という考え方をご存知でしょうか。外在化とは、本人が抱える不安や混乱、感情、問題を「自分自身の一部」として捉えるのではなく、外に出して扱う方法を指します。 心理学では特に、ナラティヴセラピー(物語療法)で使われる… 続きを読む »

障がいがあっても、認知症になっても、人は幸せに生きられる。

生きづらさと「ホモ・パティエンス」 生きていく中で、どの選択をしても「生きづらさ」を伴うと思います。 たとえば、年収1000万円でも経済的に苦しい家庭はあります。しかし、年収が少なくても、経済的に困ることなく生活している… 続きを読む »

「認知症=できない」じゃない。可能性を引き出す伴走型支援とは?

「伴走型支援」という支援スタイルをご存知でしょうか。伴走型支援とは、対象者のペースや状況に応じて共に考え、解決策を模索しながら、進めていく支援スタイルのことです。 対象の方が、上手く人とコミュニケーションが取れなかったり… 続きを読む »

ひとりで抱え込まないで。認知症介護に必要な“対話”と“分かち合い”

「信念対立」という言葉をご存知でしょうか。「信念対立」とは、お互いの信念(価値観など)を譲ることなく、対立状態を指します。 この状態だと、「対立」している状況を解決することが難しくなります。さらには、相手のアイデンティテ… 続きを読む »

不全感を抱える心に、最初に届けたいのは「あなたは大切です」ということ

認知症の方が、何かしらの行動をした時に、「どうしてそうしようと思ったのか」と理由を聞くことがあります。しかし、理由を聞くということは、実はその方を苦しめているかもしれません。理由を聞いて、正していくというプロセスは、どこ… 続きを読む »