パラダイムシフトとは、
「物事の見方・世界の捉え方そのものが変わる瞬間」です。
一般的には、
“考え方がガラッと変わること”
“価値観が更新されること”
と言われます。
私にとって、パラダイムとは、
創痍(そうい)が、ミクロとして生み出した“世界の見え方そのもの” です。
私たちはそれぞれ、
痛み・喪失・裏切り・孤独——
そのすべてをミクロ(個の内側)で経験し、
その痛みが、
「人をどう見るか」
「世界をどう解釈するか」
という “見え方=パラダイム” を生み出しています。
だからこそ、
パラダイムシフトとは単なる思考の切り替えではなく、
創痍に向き合い、
その痛みを感じ切り、
自分の内側を回復させることで、
世界の見え方が再統合されるプロセス です。
● 創痍がミクロを生み、ミクロがマクロを決める
たとえば、
裏切られた経験があると、
“どうせまた裏切られる” という解釈レンズが生まれます。
見捨てられた経験があると、
“自分は大切にされない” というレンズが生まれます。
これが ミクロ(個の内側)。
このミクロな解釈が、
人間関係・選択・行動・感情のすべてに影響を与え、
マクロ(外側の現実) を形づくります。
だから、
パラダイムとは、
創痍が生み出した“世界の見え方”そのもの なのです。
● パラダイムシフトとは、自分らしさの再統合
ミクロが変わらない限り、
どれだけ外側(マクロ)を変えようとしても、
人生は同じパターンを繰り返します。
しかし、
創痍を創痍として認め、
苦しさに蓋をせず、
セルフバリデーションで、感じ切ることで、
見えなくなってしまっていた、
または、失っていた自分らしさとの再統合ができます。
痛みの解釈レンズが書き換わり、
世界の見え方そのものが変わります。
これが パラダイムシフト です。
つまり、
パラダイムシフトとは、
“自分らしさ”を取り戻す行為であり、
その基盤にセルフバリデーションがある。
あなたが傷ついた分だけ、
世界の見え方に歪みが生じます。
その歪みが、生きづらさ、生きにくさを生んでいるのです。
あなたのその傷が再生していくことで、
世界はあなたの本来の色に戻っていきます。
● セルフバリデーションなしに、パラダイムシフトは起きない
なぜなら、
痛みを感じ切らないまま価値観だけ変えようとすると、
それは「思考の置き換え」に過ぎず、
内側(ミクロ)は何も変わっていないからです。
本当のパラダイムシフトは、
創痍と対話し、
痛みを感じ切り、
自分の存在を肯定することでしか起きない。
だからこそ、
あなたの人生の“次のステージ”に行く鍵は、
外側ではなく、
いつもあなたの内側にあります。
● まとめ
- パラダイムとは創痍が生んだ“世界の見え方”
- ミクロ(内側)がマクロ(現実)をつくる
- パラダイムシフトとは「自分らしさの再統合」
- セルフバリデーションこそ、唯一の入口であり出口
- 痛みを感じ切ることで、世界が書き換わる
あなたが歩んできた創痍は、
あなたの弱さではなく、
生きていきたいという証です。
誰もが創痍を抱えています。
だとしても、
あなたのまま、ありのままで素晴らしい。
ただ、創痍を生む感情を感じ切ることで、
もっと自分の人生を楽しみ、自分の選択で生きることが出来ます。
誰かと比較することもなく、内側の自分で生きることが出来ます。
創痍があること。誰もが創痍を抱えているということ。
その現実に気づきながら、
“自分らしさを取り戻していく旅” を、
私は、照らし続けています。
