今までご自宅の中には入らなかった(入れていただけなかった)方が、いらっしゃいます。
しかし、朝訪問すると、低体温、高血圧、顔面蒼白でした。利用者さんは具合いが悪い訳ではないとのことでした。心配になり、お昼にも訪問しましたが、状況は変わりませんでした。
ご本人にお家にあがっていいか聞くと承諾してくださいました。
ストーブもついておらず、こたつもついていませんでした。台所にはもう食べられないものも置いてありました。とりあえずは、事業所に来ていただき宿泊して頂きました。
その後、朝だけでなく夕方の訪問も増やし、ヒーターはついているか、こたつはついているか、お弁当(配食)は食べているか、ゴミ出し、台所の片付け等するようにしました。
自宅で暖が取れているか確認することは必要かと思いますが、それ以上のことをする必要があるのか疑問に思い始めました。
特に栄養状態が悪い訳ではない方です。支援者が「良き生活者」を押し付けていないかと思うようになりました。よく、生活の質(QOL)といいますが、私たちの考える生活の質と、利用者さんの考える生活の質は違うと思います。
よく価値観を押し付けないといいますが、それと一緒だと思うのです。本人の生活者としての力を信じて、本当に足りないところだけを支援するという視点が必要なのではないでしょうか。
これは、後で後悔する場面も出てきそうですし、本当に難しい問題な気がしますね。とはいえ、いくら考えてもこれだっていう答えがないこともわかっているわけで、最善と思ったことをやっていくしかないんでしょうね。本当に大変な仕事で、頭が下がります。
コメントありがとうございます。利用者さんが大切にしている価値観を尊重し、そして自尊心を傷つけずに、支援できたらと思います。ただ、コメントくださった方のいう通り、そんな場面も出てくるかもしれません。本当に「最善を尽くす」ことが大切ですね。ただ、それがこちらの価値観の押し付けにならないように気を付けながら支援していきたいと思っています。