先日、カフェ「本と茶-TOBIRA-扉-」さんでピアノを弾かせていただきました。
曲は、映画「海の上のピアニスト」の劇中曲『The Crisis』。
その日は、「本とウイスキー」ということで、私の大切な仲間の、だいだいさんのトークショーもあるイベントが開催されました。
それを知ったのは当日の朝。
以前、こちらのカフェで、だいだいさんとの対談させていただいたことがあります。
そのとき、ピアノがあることに気づきました。
店主の宮田さんに
「今度ピアノを弾かせてください」
とお願いすると快く受け容れて下さいました。
それが頭の中に残っていました。
イベントの開催を知って、
「ピアノを弾くのは今日だ!」
と思い立ち、
朝から練習し始めました。
ちなみに、その時点でイベント中に弾けるのかはわかっていませんでした。
でも、どちらでも良かったです。
この行動に意味があると思ったからです。
とはいえ、20年以上ピアノを弾いていませんでした。
ブランクは思いのほか大きかったです。
でも、「できる」という、根拠のない自信がありました。
とにかく、ひたすら練習。出発時間ギリギリまで練習。
最後まで一通り弾けない状態でした。
でも、それでも私は弾きたかった。
だいだいさんが出版する著書のタイトルは
「生きづらさを解消する方法を100通り試してみた。」
私は、音楽で生きづらさを表現したかったのです。
今の心身ともに極限状態の中で、この曲を弾くことに意味があると思いました。
本番。
ミスタッチだらけで、楽譜に書いていない音をいきなり加えたり、途中で弾くのをやめました。
でも、「最後まで弾き切ろう」と鍵盤に想いを乗せ切りました。
うまいも下手もない演奏でした。
それでも、「これで良かった」と思います。
演奏が終わって、
宮田さんと
「今まさにクライシスだね!」
と笑顔を交わしたことが、
少なくとも、私の心を軽くしました。
胃がんに加え、重度の逆流性食道炎のため、ウイスキーは飲めませんでした。
でも、宮田さんが作って下さる、抹茶ソーダが心に沁みました。
そして、イベントに参加していた方たちとのつながりができ、
心が満たされました。
この日の帰り道。
足取りは快調でした。
演奏の動画はこちら
🔗https://youtu.be/9DCbQAkUmQA
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