認知症ケア」タグアーカイブ

「自分らしさ」が、心の苦しみを救う。

認知症ケア専門型ケアマネジャーとして活動してきた私が、がんやメンタル疾患を経験し、辿り着いた答え。それは「自分らしく生きること」が心を救うという確信でした。誰もが自分らしく生きられる社会をつくるために、「自分らしさ専門相談員」として新たな一歩を踏み出します。

対人援助職としてのエゴとは。

先日参加したランチ会で心に残った「エゴ」という言葉。
対人援助職として20年以上歩んできた自分の信念やビジョン、
そして「想い」までもが、エゴなのかもしれないと感じたとき、
私はその意味を深く見つめ直しました。
学びを胸にしまいながらも、エゴを手放し、人と人として向き合う。
それが私の考える、本当の専門職のあり方です。

最後の夜勤

私は、小規模多機能型居宅介護という種別の介護施設のケアマネジャーです。施設の特性上、介護職としての業務が多いです。 先日は、夜勤でした。しかし、宿泊の方はお一人。その方は、施設の中では介助量が一番多い方です。でも、私はそ… 続きを読む »

【認知症×心理】“心の脆弱性”がもたらす、認知症リスクとは?

心の脆弱性(ぜいじゃくせい)という言葉をご存知でしょうか。これは、心理的な弱さやストレスへの感受性を表しています。ストレスや不安、喪失などの心理的負荷に対して強く反応しやすく、回復力(レジリエンス)が低い状態を指します。… 続きを読む »

「できなくなっても、私は私」——認知症と共に生きる“降りていく生き方”

「降りていく生き方」という考え方をご存知でしょうか。これは、できることや役割を手放しながら、本来の自分や他者とのつながりに立ち返っていく、生き方のひとつのかたちです。 認知症と「降りていく生き方」 認知症になっても、でき… 続きを読む »

「あらゆることを自分を勘定に入れず」──宮沢賢治が教えてくれた“本当のケア”のあり方

宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』をご存知の方も多いかと思います。混沌とした現代社会において、この詩が持つメッセージは、ますます私たちの心に響くものがあるように感じます。 この『雨ニモマケズ』という詩は、「雨にも負けず風にも負… 続きを読む »

心の中の会話が行動をつくる!認知症×フロイト心理学で見えてくる世界

フロイトが提唱した“力動的精神医学”という考え方をご存じでしょうか?これは、人間の心の中で無意識的な力(動因:人の行動や感情を引き起こす心の内側のエネルギーや欲求)がどのように作用して精神的な症状や行動を生み出すかを理解… 続きを読む »

イライラがスッと消える!介護現場で今日からできる心のセルフケア術

介護現場での人間関係において、ついイライラしてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。それが、利用者さんへのケアに影響を及ぼす可能性もあります。 そんな時にどうしたら、心穏やかに認知症介護をすることができるでしょ… 続きを読む »

認知症になっても、今を生きる意味は変わらない。

「実存的(じつぞんてき)」とは、簡単に言うと、 「生きることそのものに深く関わること」や「人間が自分自身として生きることに関わる在り方」 を指します。 哲学の言葉で、特に「実存主義」という考え方と関係しています。実存主義… 続きを読む »

“専門職”を横に置こう。人と人としての認知症ケアを考える

認知症ケアをしていると、どうしても症状ばかりに目がいきがちです。でも、本当に大切なのは、「その人自身」を見ることだと思います。 フィンランドやイギリスなどの精神科医療では、「病気を診るのではなく、人を診る」という考えのも… 続きを読む »