「相対化」を活かして、心穏やかに認知症介護をするコツ

投稿者: | 2025年3月4日

認知症介護をしていると、「こうすべき」「こうあるべき」と思うことが多くなり、知らず知らずのうちにストレスを感じることがあります。
そんなときに役立つ考え方が「相対化」です。

相対化とは、「これが唯一の正解」と思っていたものを、別の視点で見ることによって、
「実は他の可能性がある」という考え方をすること
です。

たとえば、
自己の相対化
自分の意見が絶対と考えず、他者の意見や違う立場からの視点も考えてみる。
歴史的相対化
過去の出来事を、今の価値観で判断せずに、その時代背景を踏まえて理解すること。

相対化のメリット
・視野が広がる:様々な考え方を受け入れやすくなる
・柔軟な思考ができる:一つの考えに固執せずに、適応しやすくなる
・対立を減らす:自分とは違う意見を理解して、共存しやすくなる

相対化と認知症
認知症介護をする時に、「こうあるべき」という固定観念が逆にストレスになります。
そこで、相対化することで、「ご本人にとっての現実(世界)」に寄り添いやすくなります。
その結果、柔軟な対応ができるようになっていきます。

たとえば、
・「同じ話を何度言われるのは困る」👉本人には不安や寂しさがあるかもしれない
・「家にいるのに「帰りたい」と言うので困る」👉寄る辺なさ(心の拠りどころがなく、不安で心細い状態)があるかもしれない

「こうあるべき」と思い込むと、どうしてもイライラしてしまいますが、「なぜこう言うのだろう?」と別の視点から考えると、心穏やかに接することができるようになります。
相対化を意識することは、認知症介護を心穏やかにする一つのコツだと思います。

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