■ 外出そのものが負担になるという現実
電車や人混みで強い不安を感じるパニック症状は、
日常生活の中で大きな負担となります。
「また発作が起きたらどうしよう」
「逃げられない場所にいるのが怖い」
そうした不安が積み重なり、
外出そのものが、ストレスになってしまうことも少なくありません。
その結果、
・人との交流機会が減り、孤独感に苛まれる
・社会との接点が減少し、自己肯定感が低くなる
・自己承認が難しくなり、心のしんどさが生まれる
このような状況になりやすく、
二次的にうつ症状が表れることもあります。
そして、相談に行くということも難しくなり、
症状が悪化してしまうことさえあります。
■ 「できない自分」を責めなくていい
ここで大切なのは、
外出できない自分を責める必要はないということです。
もし、責めている自分が、すでにいるとしたら、
まずは、その自分を認める。
許可を出すことから始めます。
パニック症状だけでなく、それに付随する、
外出の困難さや、うつ症状は、
弱さではありません。
パニック症状が表れるのは、
「今は危険だ」と感じている、身体や心の反応です。
心身守るための、大切なシグナルです。
そのように捉えることも、難しいかもしれません。
それだけ強い、心のしんどさでもあります。
それゆえに、
「この症状をなんとか改善したい」
と思うことは自然なことです。
切実な想いだと思います。
ただ、無理に乗り越えようとするほど、
心のしんどさが増していくこともあります。
だからこそ、
「今できないこと」よりも、
「今できること」。
そして、
「今目の前に在るもの」に目を向けてみることが大切です。
■ 安心できる場所から始めるという選択
できることから、少しずつ、自分のタイミングで、
その心のしんどさと、向き合う選択をしていくことが大切です。
そのためには安心感が必要です。
心身のシグナルを感じたら、
すぐに「逃げてもいい」と、自分に許可を出すことです。
「逃げてもいい」ということが、安心感の一つになります。
また、外出ができず相談ができない場合、
オンラインカウンセリングであれば、
自宅などの安心できる環境から相談することができます。
慣れた場所で、
自分のペースで話せるということは、
それだけで大きな安心につながります。
だからこそ、
無理に外に出るのではなく、
安心できる場所から、始めることには大きな意味があります。
■ 「対処する」だけではない関わり
パニック症状に対しては、これまで述べてきたこと以外にも、
呼吸法や認知の調整など、さまざまな対処法があります。
もちろん、それらも大切な対処法です。
しかし、
それだけでは十分ではないこともあると、私は考えています。
なぜなら、
その背景には、
・これまでの経験
・言葉にならなかった、言葉にできずにいた感情
・自分でも気づいていなかった不安
といった「創痍(そうい:心の傷)」が、
関係していることもあるからです。
■ 対話によって、自分とのつながりを取り戻す
こころ日和では、
正しさや解決を急ぐのではなく、
「人と人」としての対話を大切にしています。
つらさや不安を、
無理に変えようとしなくていい。
「今、私は怖いんだ」
「今、私は不安なんだ」
その感情を、ストーリー(物語)と切り離して、
そのまま許可を出していくこと。
その感情を、
感情だけを感じ切ること。
それが、
自分とのつながりを取り戻す一歩になります。
■ 「在る」ことから始まる変化
パニック症状を「なくそう」とするほど、
かえって意識が向き、苦しさが強くなることがあります。
だからこそ、
「ある」ことを前提にします。
不安がある。
怖さがある。
その状態を否定せず、
「在るもの」として受け取る。
そこから、
少しずつ変化は始まっていきます。
■ 無理をしないという選択
大切なのは、
「正しい方法」ではなく、
「自分に合った方法」を選ぶことです。
外に出られないときは、
出なくていい。
話せる形があるなら、
そこから始めればいいのです。
正しさという常識の中で、
生きなくてもいいのです。
■ 最後に
パニック症状は、
あなたの弱さではありません。
それは、
これまでの中で積み重なってきたものが、
今、表に出ている状態です。
無理に変えようとしなくて大丈夫です。
変えたい気持ちも、そのままで大丈夫です。
こころ日和では、
あなたを否定することのない、安心できる場所で、
対話を通して、共に自分を承認していく時間を大切にしています。
「誰も悪くない。大丈夫。」
こころ日和という場所があるということを、
心の片隅にでも、しまっておいてください。
そして、必要な時に取り出してみてください。
私は、ずっとここに居ます。
もし、「こころ日和での対話をしてみたい」という気持ちがあるときには、
一度お試ししてみてください。
もしここまで読んで、
ご自身の心のしんどさについて、
もう少し深く考えてみたいと感じた方へ。
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