心の脆弱性（ぜいじゃくせい）という言葉をご存知でしょうか。
これは、心理的な弱さやストレスへの感受性を表しています。
ストレスや不安、喪失などの心理的負荷に対して強く反応しやすく、回復力（レジリエンス）が低い状態を指します。
以下のような特徴が見られます
落ち込みやすい
・不安が強い
・自己評価が低い
・社会的サポートが乏しい
認知症との関連性
● 長期的なストレスが脳に影響
慢性的なストレスは、脳の海馬（記憶に関与する領域）の萎縮を引き起こすことが知られています。これはアルツハイマー型認知症でも見られる変化です。
● 抑うつと認知症リスク
心の脆弱性が高いと、うつ病になりやすくなります。特に中年期以降のうつは、後年の認知症リスクを高める要因とされています。
● 社会的孤立と認知機能の低下
人とのつながりが少ない、もしくは喪失しやすい（喪失感に弱い）ことも、心の脆弱性の一つです。社会的孤立は認知機能の低下を加速させるという研究が多数あります。
予防・対策のヒント
・レジリエンス（心理的回復力）を高める：マインドフルネスや認知行動療法などが効果的です。
・社会的交流を意識的に増やす：趣味活動やボランティアなどが推奨されます。
・ストレスマネジメントを身につける：リラクセーション法、運動習慣をもつ。
心理的ケアの重要性
認知症の予防や進行を遅らせるためには、認知機能だけでなく「心の健康」も大切です。心理的サポート、カウンセリング、心のケアを早期から行うことで、より良い生活の質を保つことができます。
まとめ：人間関係と心の脆弱性
認知症の心の脆弱性とは、人間関係が深く関わっているように感じます。
症状が進むにつれて、
・自分の想いを上手く言葉でつたえられない。
・ご家族の心の余裕もなくなり、関係性が悪くなる。
など、
人間関係における弊害が生まれます。
その結果、不安がさらに強まることがあります。
また、周りからの注意、叱責、誤った認知症観から浴びせる言葉。
これらも、自己評価を下げていってしまいます。
社会的サポートも十分ではありません。
それゆえ、孤立していまい、つながりの希薄さから、孤独感を感じて生活している方もすくなくありません。
上記に、「予防・対策のヒント」がありますが、これも社会的なサポートができていないと、簡単にはできません。
まず第一歩は、認知症の方にも心のケアが必要であることを周りが知ることです。
とかく、認知症ケアにおいて、症状やBPSD（行動・心理症状）に注目がいきがちです。
それも大切なことですが、その方の背景、表情などから、不安や焦り、寂しさ、寄る辺なさ（よるべなさ：よりどころのなさ）を感じ取れるよう、アンテナを張っておくことが重要です。
その結果、症状やBPSDの緩和につながります。
🧠 認知症セミナーのお知らせ
認知症の方も、かかわるすべての方も「心」が軽くなるセミナーです。
🌱 テーマ：「心穏やかに認知症介護をするコツ」
内容
☆答えを急がない勇気を持つ姿勢でいることが、自分の非も、相手の非も許せるようになる！
☆認知症介護は、ご本人だけのケアではない！自分満たすことから始めましょう！
☆自分の価値観を守ることが最良のケアになる！心の底のポジティブな認知症観に気付きましょう！
💰 参加費：無料です
📌 こんな方におすすめ
- 本当は優しく接したいのに、イライラしてしまう
- 心が疲れている
- 抱えている課題の本質をしっかり捉えて介護したい
- 認知症介護で大切なことを知りたい
🗓 開催日程（選択制）
- 4月23日（水）
20:00～21:30 - 4月24日（木）
20:00～21:30
📩 ご都合が合わない方は、個別調整も可能です。
申し込みフォームの「お問い合わせ欄」に、第1～第3希望日をご記入ください（第1希望だけでもOKです）。
🧘♀️皆さまの心が少しでも軽くなりますよう、全力でお手伝いさせていただきます。
📎 お申し込みはこちら👇
https://forms.gle/MSCyYw2TaPEv7u7B9
📞 個別相談のご案内
👥認知症介護に関するお悩みを、1対1でじっくりお話ししてみませんか？
- 認知症介護で悩んでいる方
- ご家族やご自身が認知症と診断され、不安や戸惑いがある方
- どこに相談していいか分からない方
💬 ピアカウンセリングも行っています
私自身、メンタル疾患を経験しています。
同じような悩みを持つ者同士で語り合う「ピアカウンセリング」を通して、
安心できる居場所をご提供いたします。
📩 お申し込みはこちら
フォームにてご希望の日程などをご記入ください👇
🔗個別相談お申し込みフォーム
よろしくお願いいたします。