人生における、
ほとんどの悩みが「対人関係」だと、
聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
しかし、
それでもなお、
人とかかわる仕事に喜びを感じている方も多いと思います。
人間は、
人と人との間で生きています。
その関係性の間に、
喜び、
悲しみ、
苦しみ、
怒り
楽しさ、
そんな感情を抱くのではないかと思います。
だから、
人間関係で悩みます。
だから、
人間関係で心が喜びます。
わたしは、
かつて人が苦手でした。
だからこそ、
対人希求性があると思い、
対人援助職に就きました。
ソーシャルワーカーとして病院で勤め、
介護現場での業務や、
ケアマネジャーとしても働いていました。
いつも頭の中には、
誰かが自分の悪口を言っているのではないか。
あの人は自分のことが嫌いなのではないか。
どうやったらあの人の機嫌をとれるか。
どうしたらみんなから好かれるか。
そんなことばかり考えていました。
しかし、
小規模多機能型居宅介護で、
ケアマネジャーとして働くことがきっかけで、
その考えが一変しました。
小規模多機能型居宅介護を利用される方のほとんどが、
認知症をもっている方です。
当初は、正直にお話しすると、
「認知症の人は何もわからない人」
と思っていました。
そんな思考を変えた研修がありました。
小規模多機能型居宅介護でケアマネジャー業務を行うためには、
認知症介護実践者研修を受講しなければなりません。
そこで初めて、
認知症の正しい知識を学びました。
その時から、
「認知症をもつ方がどんな苦しみを抱いているのか」
を想像するようになりました。
自分なりに勉強をしていくうちに、
「認知症の有無にかかわらず、この世の人は皆、一人の人であること」
そして、
「それ以上でもそれ以下でもない」
という自分なりの哲学にたどり着きました。
同じ考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、
わたしにとって、
それが一番のコア(核)になっています。
認知症であっても、
病気を患っていても、
障がいがあっても、
「あくまでも一人の人との営みとしてかかわりたい」
そして、
その姿勢を持ち続けながら、
「心に苦しみを抱えている方の力になりたい」
そんなビジョンを持ちました。
そのために、
社会が最も保証しなければならないのは、
「自分らしく、自分の人生を生きることができる」
ということです。
自分らしく生きることが、心を軽くするからです。
自分らしく、自分の人生を生きることを選択したときに、
自分のビジョンを持つことができます。
そしてそれが、「自信」につながります。
私自身、
これまでの様々な底つき体験を経て、
ビジョンを持つことができました。
そして、
「自分」という強い体幹が、
心のしなやかさを生んで、
「人が苦手」という意識がなくなりました。
むしろ、
人が好きになり、
対人希求性は高まりました。
人は、
人生の中で、
苦しい経験をたくさんします。
しかし、
その経験が、
自分の人間力を磨きます。
それは、
人間関係を円滑にすることにもつながります。
「どんな価値観も間違いではない」
という価値観に出会うことができるからです。
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