「弱音を吐けない」―管理職が抱えるストレスを置ける場所

投稿者: | 2026年8月31日

〜責任感が強い人ほど、“自分の苦しさ”を後回しにしてしまう〜

「管理職だから、弱音を吐けない」

そう感じながら働いている方が、
とても多いように感じています。

部下を支えなければいけない。
結果を出さなければいけない。
職場の空気を悪くしてはいけない。
感情的になってはいけない。

そうやって、常に“誰かのため”を優先し続ける。

それは、決して悪いことではありません。
自分を保ち、守るために必要なことです。

でも、その結果として、
自分のこころが、少しずつ置き去りになっていくことがあります。


「責任感がある人」ほど、限界に気づきにくい

私はこれまで、認知症ケア、介護、福祉、メンタルヘルスの現場で、多くの方と関わってきました。

そこで感じてきたのは、

本当に限界まで頑張ってしまう人ほど、
「自分はまだ大丈夫」と無理をしてしまうことが多い。

そして、その「無理」をしていることに、
自分自身で気づくことが難しいのです。

管理職の方も同じです。

むしろ、責任感が強い人ほど、

  • 人に頼れない
  • 自分の感情を後回しにする
  • 「自分が我慢すればいい」と考える
  • 相談することに罪悪感を持つ

そんな傾向があります。

そして、気づかないうちに、

  • 不眠
  • 食欲低下
  • 集中力の低下
  • イライラ
  • 無気力
  • 抑うつ状態

などにつながっていくことがあります。


「ちゃんとしなきゃ」が、自分を追い込むこともある

管理職という立場になると、

「冷静でいなければ」
「正しい判断をしなければ」
「周囲を支えなければ」

という意識が強くなります。

もちろん、それ自体は悪いことではありません。

でも、

“ちゃんとし続けること”

だけが続くと、人は苦しくなっていきます。

本当は、

「しんどい」
「不安」
「わからない」
「助けてほしい」

そんな感情があって当然です。

あくまでも、「一人の人」だからです。


認知症ケアでも、「言葉にならない苦しさ」が置き去りにされやすい

私は認知症ケアに長く関わってきました。

認知症の方の中には、

怒っているように見える方、
不安そうにされる方、
何度も同じことを言う方がいます。

しかし、

本当に怒っているのでしょうか。
本当に不安という感情なのでしょうか。
その話は、本当に「同じ話」なのでしょうか。

その背景には、

「今何が起きているのか、わからなくて怖い」
「自分でも表現できない気持ちがあってもどかしい」
「ずっと大切にしてきたことを忘れたくない」

というような、
“言葉にならない感情”があることが少なくありません。

これは、
管理職の方が抱えるストレスにも、
どこか似ていると感じています。

表面だけを見ると、
時には、

「部下に厳しい人」
「余裕がない人」
「イライラしている人」

に見えることがあるかもしれません。

でも、本当は、

「ずっと一人で抱えてきた」

だけかもしれないのです。

それを、
誰が責めることができるでしょうか。


大切なのは、「正しく整理すること」より、まず“置ける場所”があること

カウンセリングというと、

「問題を解決する場所」
「考え方を変える場所」

というイメージを持たれることがあります。

でも、私は、

“変わること”を目的にしなくてもいい

と考えています。

まず必要なのは、

安心して、今の気持ちを置けること。

「こんなこと思っちゃダメ」
「管理職なのに弱い」
「もっと頑張らなきゃ」

そうやって否定し続けてきた感情を、

否定されずに話せる場所があること。

その感情を、無条件に承認される場所があること。

それだけで、人は少し呼吸がしやすくなることがあります。


「弱音」は、弱さではない

私は、

「弱音を吐くことは、弱さではない」

と考えています。

むしろ、

“本当の感情を見失わないこと”

の方が大切です。

感情にフタをし続けると、
こころだけではなく、身体まで限界を迎えることがあります。

だからこそ、
「まだ頑張れるか」ではなく、

「今、自分は本当はどう感じているのか」

に、少しだけ目を向けてほしいと思っています。


まとめ

管理職の方は、支える側になることが多い立場です。

だからこそ、

「自分も支えられていい」

という感覚を忘れてしまいやすいのです。

でも、

誰かを支える人ほど、
一人で抱え込まなくていい。

私はそう思っています。

無理に変わろうとしなくてもいい。
無理に前向きにならなくてもいい。

まずは、

「しんどかった」

と感じている自分を、
否定しないこと。

そして、
許すこと。

そこから、少しずつ、
こころが呼吸を取り戻していくことがあります。


管理職として、
誰かを支える立場にいるからこそ、

時には、その役割をいったん置いて、
否定されることのない安心感の中で、
対話をしてみませんか。

こころ日和のオンラインカウンセリングでは、

あなたが、
どんな自分も許すことで、
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少しでも、話してみようかなと思ったら、
その気持ちを大切にしてみてください。


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