更年期の心の不調に悩むあなたへ|我慢しないで、「感じきる」という選択

投稿者: | 2026年5月1日

40代〜50代は、人生の中でも大きな転換期です。

ホルモンバランスの変化。
家庭や仕事での役割の変化。
将来への不安や、これまでの人生の振り返り。

こうした要素が重なり、更年期における心の不調は、
「更年期障害」「不安感」「気分の落ち込み」などとして現れるのです。

これは、決して特別なことではありません。
とても辛い状況ではありますが、
心身の自然な反応です。


身体の変化と、こころはつながっている

更年期に起こる不調は、
単なる「気持ちの問題」ではありません。

ホルモンの変動によって、

  • 情緒が不安定になる
  • 不安感が強くなる
  • イライラしやすくなる
  • 眠れなくなる

といった、こころの「揺れ」が生じます。

この「揺れ」は、

👉 こころの不調は、身体からのメッセージ

とも言えます。


「我慢すること」が、しんどさを長引かせる

多くの方が、この時期に、
このように考えているように感じます。

  • こんなことで弱音を吐いてはいけない
  • 家族のために頑張らなければならない
  • まだ自分は大丈夫

そして、気づかないうちに
「我慢」を積み重ねていきます。

しかし、我慢は解決ではありません。

ただ、この我慢を否定したいわけではありません。
むしろ、承認していくものだと考えています。

きっと、この我慢は、
真面目さや、責任感、頑張ろうとする意欲…
そんな「強み」でもあると思います。

そんな自分に「許可」を出すことが、
我慢が「苦しいもの」という意味付けを変えます。

それが、
我慢から自分を解放する第一歩になります。

この承認のプロセスを踏まずに、自分を変えようとすることは、
とても苦しいことです。

我慢の中にある
感じきれなかった感情は、
形を変えて、こころに残り続けます。

不安は焦りに。
悲しみは無気力に。
怒りは自己否定に。


「整える」よりも、「感じきる」

一般的には、

  • 前向きに考えましょう
  • 気持ちを整理しましょう

といったアドバイスが多く見られます。

もちろん、それが助けになることもあります。

しかし、
私の「対話」に対する考え方は、少し違います。

👉 無理に整える必要はありません

まず必要なのは、

👉 そのまま感じること

です。

  • しんどいなら、しんどいまま
  • 不安なら、不安のまま
  • 言葉にならなくてもいい

そのしんどさや不安、言葉にならない感情を否定せずに、
承認する。

これが「セルフバリデーション」という、
自己承認ケアの土台です。


認知症の方との関わりから見えてくること

私は、認知症ケアの現場で、
多くの方と関わってきました。

認知症をもつ方は、
記憶や理解が難しくなることがあります。

しかし、

👉 感情は、最後まで残り続けます

そして何より、

👉 人生の中で感じきれなかった不安や孤独は、行動として表現される

だからこそ現場では、

自分の正しさや、常識的な判断ではなく
その方と同じフェーズの感情で寄り添うこと

がその方の感情を昇華させます。


これは、更年期のこころにも同じことが言える

認知症をもつ方に必要な関わりは、
実は私たち自身にも当てはまります。

  • 正しさで理解しようとしない
  • 解決を目的にせずに、感情に寄り添う

👉 こころは、納得ではなく「嘘のない共感」で落ち着いていきます。


「誰も悪くない」という視点

更年期のしんどさの中で、

  • 自分が弱いからだ
  • 家族の理解がないからだ
  • 環境が悪いからだ

と、原因を探してしまうことがあります。

さらには、
そのように考えている自分を責めて、
しんどさに拍車がかかることもあります。

でも、あなたは何も悪くありません。

そして、

👉 誰かが悪いわけでもありません

身体の変化も、環境の変化も、
すべてが重なって起きていることです。

👉 「誰も悪くない」

この視点に立てたとき、
少しだけ、こころに余白が生まれます。


最後に

更年期の不調は、

「乗り越えるもの」ではなく、
「通過していくもの」です。

そしてその過程で、

👉 自分との関係を見つめ直す時間でもあります。

無理に強くならなくていい。
無理に前向きにならなくていい。

そして、
しんどい感情を変えなくていい。

「私は悲しい」
「私はイライラしている」
「私は不安だ」

このように、
感情と、それに付随するストーリー(物語)を切り離して、
感じきる。

この感情に浸る時間が、

自分を大切にする時間になります。
自分を愛する時間になります。

そして、
少しずつ、こころの器を満たしていくことができます。


それでも、
そのしんどさを、一人で抱えることは
とても苦しいことです。

そのしんどさを、「対話」を重ねることで、
軽くすることができます。

  • うまく話す必要はありません
  • 整った言葉も必要ありません

👉 ありのままの状態で話をしていただく

そのために、
あなたを否定することのない、
安心感を大切にしています。

対話を通して、

  • 感情をそのまま感じること
  • 自分の状態に気づくこと
  • ありのままの自分に許可を出すこと

を一緒に行っていきます。

こころ日和のカウンセリングでは、
対面だけではなく、

オンラインカウンセリングでも、
安心して、ありのままを話せる場所を用意しています。

今抱えている、その我慢を、
一緒にほどいてみませんか?

まずは、
カウンセリングを体験していただけたらと思います。


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自分を責めてしまう苦しさについては、こちらの記事でも触れています。

「誰も悪くない」という視点や、セルフバリデーションについては、こちらの記事でも詳しく書いています。